2013年9月7日土曜日

通じ合う喜び

 先日出演した地域中高年の市民組織による収穫祭イベント、責任者の方の礼状が届き、その中に招待した児童養護施設の子供の礼状も同封されていた。絵日記ふうの台紙に、文章とイラストがていねいに描かれている。
「幸せなら手をたたこう」の歌が一番楽しかったこと、カレーライスやトウキビが美味しかったことなど、イベントの感想が分かりやすく率直に書かれている。イラストにはトウキビとカレーラース、そして歌っている私の姿。

 驚きべきことに、弾いているギターには弦が描いてあり、メガネやバンダナなど、細部の表現が素晴らしい。何より、楽しさが画面からにじみ出ている。
 自分の名前以外は全て平仮名とカタカナなので、もしかすると未就学児かもしれない。感動して思わず胸が熱くなった。
 責任者の方の礼状にも「私たち大人も子供たちと共に、かけがえのない嬉しい体験をさせていただきました」とあり、確かに通じ合っていたのだなと、感慨を新たにした。
 ストリートライブで通りすがりの方に足を止めていただき、声をかけてもらうのも得難い喜びだが、全く質の異なる喜びといえる。日々工夫をこらし、練習を積み重ねながら活動を続けてきてよかったと、心底から思える瞬間だ。


「9日間で5回」という、超ハードなライブスケジュールが明日から始まるが、その第1弾となるのが近隣のグループホームお祭りイベント。一緒に歌う末の息子は昨日から帰省中で、さっそく準備した9曲を集中して練習。
 昨年春に長男の結婚式で一緒に歌って以来、かなりのブランクがあり、最初はなかなか調子が出なかった。9曲中6曲が初めて合わせる曲という難しさもあり、どのパートをどう歌うかも、その都度修正しつつ進めざるをえない。

 しかし、回数を重ねるうちに、徐々に向上。今日の夕方の練習では、聴いていた妻からもようやくOKが出た。ユニットは一人で演るよりはるかに面倒だが、一人では作れない世界がある。そこが大きな魅力。
 晴れたら屋外駐車場、雨なら屋内の食堂で、という2段構えの体勢だが、ずっと雨だった予報が、いま見ると晴れに変わっている。天は味方したか。外れないことを祈ろう。