2013年1月1日火曜日

歌いたい曲を歌う

 昨夜はちょっと飲み過ぎて一晩寝ても調子が悪く、正月の酒は控えめにした。家族で赤ワインを飲んだが、飲み足りない末の息子は、自分で買ってきた九州産の芋焼酎をロックでぐいぐい飲んでいた。
 加齢と共に、酒がめっきり弱くなったのを感じる。酔っていいキモチになるのは同じだから、要は安上がりな身体になったと考えるべきか。


 オセチは定番に近いが、昨年同様高価なアワビは食卓から消えた。まあそれでも、充分過ぎるほどのご馳走である。
 夜も同じお重をいただいたが、昼間の酒を控えたので、ペースを落としつつも、日本酒を熱燗で美味しく飲んだ。年と共に酒との付き合い方も変わる。いつまでも若い身体だと勘違いしないことだ。
 酒の合間にギターを取り出して、あれこれ歌う。暮れから元旦にかけ、ビートルズの代表曲「イエスタディ」のオリジナル訳詞にずっと取り組んでいたが、末の息子の意見も取り入れつつ推敲を重ね、ほぼ満足できる作品に仕上がった。

 昨年ラストのライブだったチカチカパフォーマンスで「レット・イット・ビー」を歌った際、通りすがりの中年女性に絶賛されたのに勇気を得てのことだったが、時にはたった一人の理解者のために歌うのも、決して悪いことではない気がする。
 自分が歌いたい曲を歌い、それが誰かの胸を熱くすることが、歌い手として最も幸せなことではないか。