FM三角山放送局には車で30分弱。以前に一度行ったことがあるので、迷わずに約束の15分前には到着した。
放送局は古いレンガ倉庫を改築した建物で、写真のように壁一面にツタが繁っている。前回行ったのは冬だったので気づかなかったが、節電に大きな効果があるというアイビーハウス、我が家と同じコンセプトで、ちょっとうれしくなる。
担当のWさんと本番までの時間を雑談。アナウンサーとの事前打合せは全くなしで、進行は事前にFAXで送ったアンケートだけでやるという。数年前に別の局に出演した際も似たような進行だったが、これがラジオ風のやり方らしい。入念にリハを重ねるNHKテレビ等とは全く異なるアバウトな手法だが、何とかなるだろうと腹をくくる。
予定では11時20分から本番だったが、5分ほど遅れた。こちらもアバウト。CM中に担当の吉田アナウンサーと簡単な打合せ。吉田さんのご主人と私とが同窓であることが分かり、放送とは全く関係ないところで盛り上がる。
やがて本番。ちゃんとしたスタジオでやっているのだが、過去に何度か経験があるので、あまり緊張することもなく、普通の雑談のように話が自然に進む。吉田さんの場のさばきは非常に巧みで、さすがはプロと感心させられた。
調子に乗ってちょっと話しすぎたかも?と、20分ほどの放送が終わってから反省したが、終了後に渡された収録MDを自宅で聴き直してみたら、まずまず落ち着いて話していた。
ただ、いつものクセで、少し早口の部分が相変わらずある。吉田アナはプロなのでちゃんと聞いてくれたが、視聴者は聞き取りにくかったかもしれない。久しぶりのラジオだったが、楽しいひとときだった。
夕方、音楽仲間のYUKIさんが時計台ホールでゴスペルのコンサートを開くというので、疲れてはいたが、いただいたチケットを無にしてはいけないと、またまた出かけた。
先生1人(男性)、生徒11人(全員女性)のグループ発表会である。これを時計台ホールでやれるところがまずすごい。ゴスペルは天井の高い時計台ホールに向いているかもしれない。120席の会場は、ほぼ満席だった。
キャリア10年とあって、全員のツブがそろっていた。マイクを8本も使っていたので、音量も抜群。ただ、ラスト1曲以外は伴奏にすべて録音演奏(カラオケ)を使っていた点には違和感を感じた。思い込みかもしれないが、ゴスペルのイメージは無伴奏か生伴奏である。時計台ホールにはピアノが常備されているので、生伴奏で聴きたい気がした。
全11曲のうち、途中に生徒のソロを部分的に入れた曲が2曲あった。こうしたメリハリがもっと多くあれば、さらによかった気がする。
時計台ホールに入ったのも、これまた久しぶり。独特の空気感が漂っている。やはりいい空間である。全員が終始気持よさそうに歌っていたのが印象的だった。