地域センターのロビーコンサート担当のYさんから連絡があり、コンサートの前後に場内にBGMを流したいが可能か、と問われた。何をどうつなぐかは別にし、技術的には可能だと応えると、ぜひやりたいという。
一般のライブイベントでもしばしば用いられる手法だが、個人的にはあってもなくてもよいと思っている。しかし、担当するYさんの意気込みは尊重したい。
あれこれ話すうち、CD音源をMP3化しして手持ちのICレコーダーに入れ、PAにつないでやれば最もコンパクトで、操作も簡単であることに気づく。
曲の選択は任されたので、ボーカルがなく、穏やかなイメージという条件で手持ちのCDを試聴しつつ絞り込む。迷ったが、当初考えたバロックのクラシックは気分が重すぎてボツ。クラシックで最も軽快なイメージのビバルディの「四季」と、南米の民族楽器ケーナでポップス系洋楽を奏でたものとを用意した。
PAとの接続も試してみたが、手持ちのローランドCM-30はICレコーダーの再生はもちろん、マイク、ギターとのミキシングもミキサーなしで自在にできる。実に使えるヤツだ。
夕方、センターに直接音源を持参し、館長さんに両方を聴いてもらう。(Yさんは急用で不在)「あまり重厚過ぎない」という考えは館長さんも同じで、ケーナの音楽集を流すことがすぐに決まった。
このケーナのCD、かなり以前に100円ショップダイソーで買ったもの。車での長距離ドライブでしばしば流すが、邪魔にならず眠くもならず、ほどよい音が貴重だった。こちらも値段の割には非常に使えるヤツだ。
夕食前の定例練習を済ませたあと、ケーブル類を中心に機材の点検をする。自宅練習用の機材梱包は直前までできないが、普段あまり使わない機材の事前点検は欠かせない。
すべての機材には赤いテープを目立たない場所に貼り、さらに「TOM」と名前を書いて他の機材と紛れないようにした。歌い手と音響担当のWキャスト、ミスなく乗り切りたい。