30数年前の時計だが、いまでも中古市場で3,000円前後で取引きされている品。下手に自分で交換して壊してしまっては元も子もないと外注したが、家には他にも電池が切れたままの電池式時計が3個もある。
そのうち2個は今後も使う予定がないが、以前に妻が使っていたカシオの腕時計はデザインが良くて文字も見やすく、使い勝手がいいものだった。
電池が切れたまま放置してあったのは、その交換費用が高いから。交換しても1年程度でまた寿命となり、いっそ100円ショップの時計を使い捨てしては?との提案に、妻もあっさり乗った。
ネットで調べてみると、自分で電池を交換した人は多数いて、その手法も詳しく載っている。防水型は専用工具が必要で面倒だが、簡易防水タイプなら素人でもドライバー1本でやれるとか。元々が2,000円ほどの安時計でもあり、さっそく試してみた。
裏蓋を調べると、蓋の一部に小さな矢印を発見する。さてはこの矢印の方向に仕掛けがあるな、と探ってみたら、案の定そこだけ蓋が薄くなっていて、ドライバーの先が入る構造になっていた。
メガネ専用に使っている極細のドライバーを差し込んで上下に揺さぶると、あっさり蓋が開いた。電池を取り出して型番を調べると「SR621SW」とあり、ネット情報によると、あの100円ショップダイソーにて2個105円で入手可能らしい。
今日の歯科治療のあと、近隣のダイソーに寄ってみたら、山のように並んでいる。型番は「SR621」だが、裏に「SR621SWと互換性あり」との表示。これで間違いない。
家に戻り、さっそく交換してみると、スイスイ動く。裏蓋の周囲に簡易防水用のゴムリングを元通りにはめ、蓋を閉じて無事交換終了。やってみれば、そう難しい作業ではなかった。惜しみなくネットで情報を公開してくれた方に感謝である。
交換を外注すると、1,000円前後の費用が普通かかる。大半が手間賃だが、難易度が低い割りには、いかにも高い。しかもこの場合、防水補償はないですよと念を押される。簡易防水の安価な時計なら、自分で交換するのが手っ取り早くて安上がり。