2010年11月24日水曜日

DIY太陽集熱器稼働中

 完成したばかりのDIY太陽集熱器を、前日から2階寝室の南東側窓枠内部に設置しておいたが、そこからの熱が床に降りてきて、暑くて目が覚めた。
 あわてて起きてカーテンを開けると、抜けるような青空が広がっている。絶好の太陽熱テスト日和である。

 午前11時過ぎから、コードセンサー付のデジタル温度計を使って計測を始めたが、下部吸込み口の温度が23.8度に対し、上部吹き出し口の温度は、何と47.8度もある。その差、24.0度。これはすごい。


 計測はいずれも直射日光の当たらない場所にセンサーを置いてやったが、試しに通気経路奥の陽が当たる場所に置いてみたら、50.5度まで上昇した。
 外気温を調べると、およそ4度強。晴れてはいるが、かなり寒い。しかし、家の中は暖房無用の暖かさである。
 正午を過ぎると南西窓のほうが陽射しがよく当たるので、集熱器を南西側に移動。全重量が5キロしかなく、軽いので持ち運びは容易である。
 午後からは次第に雲が出てきて、陽射しも途切れがち。吹き出し口の温度もそれに応じて下がっていったが、それでも陽が陰るまで吹き出し口温度は、室温+10度前後を保っていた。

 まだ初日だが、かなりの暖房費節約になりそうな予感はする。難しいのは設置場所で、「午前中は南東窓、午後は南西窓」は確定としても、1階がいいのか2階がいいのか、まだ分からない。
 真冬は床下暖房のある1階が暖かいので、補完暖房器としの集熱器は2階とすべきかもしれないが、「熱は下から上に行く」という論理からすれば、吹抜け下にある1階テラス横の窓がいい気もする。しばらく悩んでみよう。


 構造的にひとつだけ問題があったのは、表側に固定した透明樹脂版。あまりの熱のせいで1ミリ厚ではゆがんでしまい、部分的に隙間ができる。急きょビスを増やして止め直し、さらには周囲に黒いビニルテープを巻いて凌いだ。
 また、背板はあり合わせの薄い3ミリのベニヤ板なので、ピーク時には熱の一部が背面全体から輻射して放熱される。もっと厚い板を使うか、断熱板を抱き合わせるなどしたほうが、熱効率は向上するかもしれない。

 しばらくは経過を見守る必要があるが、今日は午後7時まで室温が22度を保ち、暖房ボイラの運転開始を普段より2時間遅らせた。太陽集熱器の効果と考えていいのではないか。けっこう使えるかも。