2010年11月22日月曜日

代用湯たんぽ

 昔から冷え性である。生まれ育った道北の村では、冬に湯たんぽが欠かせなかった。札幌に引っ越してからはそれが品川アンカ(中に練炭を入れるアンカ)に変わった。
 20代から30代にかけてはアンカ無用になったが、40代になって再び冬は足が冷えて眠れなくなり、今度は電気アンカを買った。

 最近になって(湯たんぽのほうが経済的なのでは…?)と思い出し、実際に試してみた。しかし、買ったわけではなく、車の不凍液を入れてあった分厚いプラスチック容器の代用である。


 ペットボトルに熱湯を入れ、同じように使っている人がいたが、熱でゆがんでしまうとか。容器の薄さが気になって、こちらはパス。
 寝しなに少しだけ足元が暖かければいいので熱湯は必要なく、50度くらいのお湯で充分。不凍液の容器は2リットル入るが、まずは試しに半分の1リットルだけにした。

 1450W目盛のIHヒーターで1分30秒沸かすと、およそ50度強になることが分かった。不凍液の容器は口が大きく、ジョウゴなしで簡単に入る。こぼれないように蓋をきっちり締め、袋には一切入れず、そのまま裸で布団の中に入れた。
(表面のシールはドライヤーの熱風を軽くあてると、簡単にはがせる)
 すでに3回試したが、ほどよい温もりが心地よい。電気アンカだとずっと暖かいままだが、湯たんぽはユルユルと冷めてゆく。その案配が自然でよろしい。
(低温やけどの可能性もあり、布団に入ると湯たんぽは足から遠く離している)
 それぞれのランニングコストを試算してみた。

電気アンカ
 消費電力60Wの品を40Wくらいで2〜3時間使用。(平均2.5時間)
 40×2.5=100Wh

湯たんぽ
 1450×1.5÷60=36.25Wh

 湯たんぽのほうが半分以下の電気代で済み、安上がりで縄文的。
(試みる場合は、各自の判断でお願いします)