2010年11月10日水曜日

ブリッジはがれた

 進行中のギターブリッジ交換作業は、問題の引きはがし工程に突入。魔法瓶に熱湯を入れ、スクレイパーを随時暖めながら隙間に少しずつ差し込んでいったが、案外簡単に入っていったので、つい油断してしまった。
 写真の方向からトントン進めていったが、最後の部分で接着の強い部分にぶち当たり、表面の塗料が一部はがれてしまった。結果論だが、全周囲からじわじわ攻めるべきだった。

 下がはがし終えたギター本体とブリッジ。ブリッジは完全に割れてしまい、2つの断片に別れている。理由は不明だが、同じ条件下にあるモーリスのギターには何も問題が起きていないので、単純に材料の初期不良かもしれない。


 本体に大きな剥離はないが、表面の塗料が思いのほか厚く、1ミリ近くもある。はがれた部分の段差を解消するべく、現在タイトボンド(補修用の専用木工ボンド)を埋め、当て板をして細いボルトで締め付けて乾燥させているところ。
 ともかくもブリッジがはがれたので、新しいブリッジを今日ネットで発注した。補修専用の大きめのサイズだが、それでも一部塗料の割れが見えてしまうだろう。処分に困っていたギターなので、ある程度の見てくれの悪さはやむを得ない。
 新しいブリッジが届き次第、次なる最終工程に進む。いろいろ調べた結果、ブリッジを接着剤とボルトの両方で止める併用工法をとることにした。部品箱を探してみたら、長さも太さもぴったりのボルトを4セット発見した。色も黒で目立たず、これは使える。
 少し先が見えたかな?