2010年11月29日月曜日

臨機応変ライブ

 昨夜未明から、久しぶりに雪が降った。気温も低く、最高気温がマイナスの真冬日。週末には雨の予報で根雪にはまだ早そうだが、こうしてじわじわと真冬になってゆく。

 昨夜は7ヶ月ぶりに、なじみの居酒屋ライブハウスでの定例ライブに参加。エントリーは13組で、私の出番は9番目。今回は音楽仲間の西やんと二人で洋楽を2曲やった。
 ビートルズの「オブラディオブラダ」とオールディズの「カレンダー・ガール」で、フォークが主体のライブハウスではちょっとした冒険だが、過去に洋楽を歌った人は皆無ではなく、ニギヤカ手拍子系が似合う場なので、それに相応しい選曲とした。
 この日は昼間に別の高齢者対象のライブをこなしていたので、気力体力の維持には厳しいものがあった。新しいデジカメで動画を記録したが、よく見ると頬がゲッソリしているのが分かる。出かける前に妻にもそのことを指摘された。
 しかし、本番が始まると、うまく気持ちが乗った。喉の好調が持続していたことも幸いした。

 西やんとは事前に自宅で音合わせをしていたので、大きな問題なくやれた。いつのもように練習と本番とでは微妙に音の作りが違う。場の空気で自然に変わってしまうのだ。しかし、それでいいと思う。


 2曲とも出だしからいきなり手拍子をいただいたが、この日は全体的に手拍子の出る歌が多かったように思う。昼間のライブもそうだったが、多くの場では明るく楽しい手拍子系の歌を求めていることを悟った。
 私の得手とするナキの入った叙情系の歌も決して悪くはないと思うが、時と場を選ぶべきであろう。歌い手としては場の空気を敏感に感じ取り、時に応じた臨機応変なさばきが不可欠である。
 今回は実戦で初めてブルースハープ(ハーモニカ)とフットタンバリンを同時に使った。いわば初の「マルチ演奏」だが、短い準備期間の割には、だいたいうまく運んだ。
 ハーモニカは自分では失敗と思っていたが、動画を見る限りでは大きなミスはない。フットタンバリンは出だしとハーモニカの部分がなぜか「前打ち」(小節の始まりにリズムを切ること)になってしまったが、多くは会場の手拍子に合わせて「後打ち」でやった。
 ちなみに、昼間の高齢者対象ライブで歌った「真室川音頭」では場に合わせ、ちゃんと前打ちでやっている。これまた場に応じた臨機応変な対応か。

 ボーカルでの反省点は、ラストのサビで思わず力んでしまい、やや音程がブレたこと。まだまだ修行が足りない。いずれにしても、大きな冒険を重ねた今回のライブは、今後の新しい方向性を確認できる楽しくて有意義なものだった。