2018年10月10日水曜日

負の連鎖収まらず

 昨日のこと。起きると「BS放送が観られない」と妻が訴える。前夜は未明までBSを観ていたので、そんなはずはないとチャンネルを回してみたが、「アンテナ接続に異常あり」とのエラーメッセージが虚しく表示されるだけだった。
 内部のケーブル類に問題はなく、試しに2階にある別のテレビで試しても、結果は変わらない。消去法で、アンテナ本体か外部ケーブル接続が疑わしい。

 外に出て調べたが、特に異常は見られない。風でアンテナが動いた形跡もなく、そもそも前夜に強風は吹かなかった。
 車庫を壊された9月上旬の強力台風でも特に問題は起きなかったので、どうしたことかと2階の窓から再度点検すると、アンテナから屋内へとケーブルを導く端子ボックスの蓋が大きく開いているではないか。
 この蓋は本来固く閉じているべきで、台風で開いた可能性が高い。もしやここから雨水が侵入し、ケーブルの接続を悪くしたのではないか?


 10年前に落雷でアンテナが壊れて火災保険が適用になったことを思い出し、保険会社に連絡してみると、台風の場合は20万以上の被害が対象という。まずは修理の見積りをとるのが先決だった。

 一晩様子を見たが、状態は変わらない。このところ各方面でトラブルが頻発していて、先日の網膜裂孔の疑いもしかり。いわゆる「天中殺状態」だが、こんな星めぐりのときは、問題点にひとつずつ根気よく、速やかに対応してゆくのが解決への近道だ。
 さっそく最寄りのJR駅近くにある電気店に出向く。近年は販売よりも電気関連の住宅サービスに力を入れている古い店で、予めアンテナ周りの写真をデジカメに撮って説明すると、「ああ、これは端子ボックスからの雨水侵入ですね」との診断。
 台風地震がらみの修理依頼が相次いで多忙の様子だが、順に見てくれるそう。保険の適用は難しそうだが、解決に一歩近づいた。
 今年は母の連続転倒入院騒動に始まり、家族関連のトラブルや強力台風による予期せぬ各種被害とそれに伴う想定外の支出、地震による大停電や先の網膜裂孔騒動など、災いの負の連鎖が一向に収まる気配がない。

 12年前にも「2006年問題」と自ら名づけた各種トラブルが連発し、心身共に疲弊しきった状況に追い込まれた時期があった。
 父の転倒入院、取引先の倒産による負債、設計瑕疵問題、所有する株の暴落などが重なり、今年の状況とよく似ている。新たに「2018年問題」とでも名づけるべきか。
「2006年問題」をどうにか乗り切っていまがあるのは、家族の支えとプラス思考への転換、そして問題点への地道な対応につきる。気持ちは萎えがちになるが、明けない夜はないと信じたい。