2018年10月3日水曜日

地震転倒落下防止策

 先日の大地震の折に棚から食器や本が落下し、割れたり頭にぶつかって命を落としたりの甚大な被害が各地で発生したが、幸いなことに我が家での実害はなかった。
 日頃から家具の転倒防止策には配慮し、設計時に構造と断熱にはかなり気を配ったので、結果的にそれらが複合的にいい方向へ働いた気がする。

 本棚から落ちたのはガラス未使用の額縁や空き缶、ザルなどの小物。食器棚からは平鍋が床に滑り落ちただけで済んだ。


 唯一落下したのは、2階の壁に掛けてあったギター。手製の木製フックに載せただけで、ストッパーの類いはつけてなかった。
 6年前に作って地震で落ちたことはこれまでなかったが、今回は2台とも落ちた。不思議なことにどこも壊れず、キズひとつない。運が良かった。しかし、今後のことも考え、同じ木材でストッパーをつけることにした。


 今回の地震では問題なかったが、1階居間に置いてある600×900の大鏡にも、同じ要領で木材のストッパーをつけた。
 こちらは低いタンスの上に置き、壁に立てかけてあるだけ。新婚時代から長く使っている思い出の家具だが、よく倒れずに済んだもの。
 以前から対策済みで、今回の地震でもその効力を十二分に発揮してくれたのは、1階液晶テレビ、1階DIY食器棚、2階DIY本棚の3つ。
 他にも家具はいくつかあるが、形状が安定していたり高さが低かったりで、特に対策をせずとも倒れる不安はなく、実際に今回の地震でも問題はなかった。本棚の高い棚には重い本を並べないようにしたり、寝室の枕は物が落下しない位置にするなど、万一に備えた意識は常にあった。

1階液晶テレビの固定ビス。木製ベンチに止めてある。
食器棚固定ビス
本棚固定ビス。側板部を壁胴縁に固定。

 止めているビスはコーススレッドと呼ばれる75ミリ長の木材専用ネジ。いずれも柱や間柱、胴縁などの構造材に直接固定している。
(クロス下地によく使われる石膏ボードにビス止めしても効果はない)
 DIYの場合は割と簡単にやれるが、既存の家具の場合は、ホームセンターなどで専用固定金具を買ってくる。

 固定する構造材の位置を探し出すのには、ある程度の知識が必要。特にクロス張りなどで釘やビスが隠れている場合は難しい。下地の位置を教えてくれる専用工具を買うか、家を建てた工務店などに相談するのが無難だ。