よく通る道沿いにあったが、路地が複雑で少し探した。開始10分前に到着して、ただちに設営。3分前にはスタンバイした。
聴き手はデイサービスと隣接のグループホーム入居者を含め、30名ほど。珍しく男性の比率が高く、全体の3割はいた。
場の嗜好が分からないので、オーソドックスな秋メニュー構成で臨む。15時から始め、アンコールを含めて、およそ50分で15曲を歌う。
「高原列車は行く」「瀬戸の花嫁」「ソーラン節」「ここに幸あり」「二人は若い」「ブルーライト・ヨコハマ」「浜辺の歌」「紅葉」「赤とんぼ」「恋の町札幌」「君恋し」「古城」「月がとっても青いから」「東京ラプソディ」「まつり(アンコール)」
開設まもないせいか雰囲気にやや硬さがあったが、1曲ごとの反応は悪くない。3曲目の「ソーラン節」では、特に誘導なしで手拍子や合いの手が自然に湧いた。
中間あたりに唱歌をメドレーで3曲続けたが、場がしんみりし過ぎた印象。ここは1〜2曲にとどめるべきだったかもしれない。
後半に相当する「恋の町札幌」以降は歌謡曲系の歌を中心にしたせいか、手拍子やかけ声は上がらず、場は静ひつな雰囲気に包まれた。しかし、手応えそのものは決して悪くなく、じっと聴いてくれている。
ラスト2曲はノリのいい曲でまとめ、「東京ラプソディ」では初めて手拍子を誘導。新しい施設では職員さんもイベントの進行に不慣れな場合が多いので、時に歌い手の誘導も必要と思われる。
大いに盛り上がって時計は45分が経過。事前の打ち合わせは特になかったが、施設長さんが現れて、突然のアンコール。時間調整アンコールに近かったが、場の気分には充分沿うものだった。
リクエストがあれば応えようと場に求めたが、特に声はない。ここであまり時間をかけてはまずいので、ラストに相応しい「まつり」を提案。年末には少し早いが、元気な手拍子系の曲で締めくくりたかった。
終了後、「いい声だわ〜」「聞き惚れてしまったね」「また聴きたいね」などの声が多数耳に届く。近寄ってきて、丁寧に声をかけてくれた方も数人いた。
およそ3週間ぶりに人前で歌ったが、この日は調整がうまく運んで喉の調子は万全。無理に歌わず、ライブ直前数日に集中的に歌いこむという調整法が、いまの自分には合っているようだ。
各種対策が効いているのか、6ヶ月以上も風邪をひいていない。失敗を繰り返して、身の丈に合った新しい経験として積み重なってゆく。