2018年8月11日土曜日

アンコール止まず

 ネット経由で依頼があった市内のケアハウス(高齢者対応住宅)夏祭りで歌った。世間はお盆休みに入っているが、介護に盆も正月もない。

 開始は13時で、裏道を通ってわずか15分で到着。あいにく雨模様の天気で、草花や木々は元気を取り戻したが、イベントには最悪の条件だった。
 ライブ会場は雨の影響を受けない屋内の食堂。だが、午前中の屋外屋台イベントは、わずかな晴れ間をついて無事に済ませたという。ライブの始まる時間には再び降り出したので、何という強運か。
 ケアハウスからの依頼は初めてで、様子は全く分からなかったが、利用者の介護度が1〜5と広く、昭和歌謡から懐メロまで幅広く歌って欲しいとの希望だった。
 13時ちょうどに開始。想定外のダブルアンコールを含め、およそ40分で13曲を歌った。

「憧れのハワイ航路」「二輪草」「瀬戸の花嫁」「知床旅情」「幸せなら手をたたこう」「恋のバカンス」「牧場の朝」「夜霧よ今夜も有難う」「旅の夜風」「高校三年生」「東京ラプソディ」「王将(アンコール)」「好きになった人(アンコール)」


 構成は一昨日実施の認知症カフェとほぼ同じだが、「みんなで歌える曲を歌詞カードで配布したい」という要望があり、「知床旅情」「高校三年生」の2曲をプリントして持参し、施設側にコピーしてもらう。これに応じて、曲順も入れ替えた。

 聴き手は40名強。事前の情報通り、介護度にはかなりのバラつきがあったが、同じ施設利用者で統一されているので場の反応は比較的よく、1曲目から早くも自然発生の手拍子が起きた。
 以降、曲の紹介をするだけで会場が湧くというやりやすさ。この日は喉が絶好調に近く、尻上がりに場は盛り上がった。
 特に手応えを感じたのが、「恋のバカンス」「東京ラプソディ」あたり。唯一期待はずれだったのが、懐メロの「旅の夜風」。この場にはやや古すぎた印象だった。


 要望通り30分強で終えたが、「次が最後の曲です」と告げたとたん、「え〜、もう終わるの」との声がいくつか届く。終わった直後の拍手がそのまま打ち合わせなしの手拍子アンコールにつながるという、まるで2日前の認知症カフェを再現するようなシーンだった。
 場の様子から、なにかリクエストが出る予感がし、アンコールに何を歌うべきか進行の方にうかがうと、すぐに場から複数の声が上がる。

「王将」「都はるみ」「真っ赤な太陽」「島倉千代子」「赤とんぼ」との声が続いたが、真っ先に出た「王将」を歌った。
 ところが場がそれでは納得せず、続けて「好きになった人」を歌うことになる。どちらもめったにリクエストは出ないが、この日は何を歌ってもうまくやれた。
 アンコールが延々続きそうな雰囲気になったが、施設側のイベントがまだ残っているそうで、進行の方の判断でここで打ち切り。
 終了後にも「よかったよ、ありがとう!」とあちこちから声がかかる。「バランスのとれた構成がよかった」「利用者がみんな喜んで乗ってくれた」と、施設側にも好評だった。