2018年8月26日日曜日

マニアなリクエスト

 市内やや遠方のデイサービスで歌った。今回が断続的に5本続く8月真夏ライブのラスト。途中で母の暮らす施設での夏祭りライブや、豪雨の中の家族BBQがあったりし、実に忙しい夏だったが、やがてそれも終わる。
 14時5分に家を出て、40分で到着。開始は遅めの15時で、定刻前には準備が整った。予定より早い14時57分くらいに始まり、およそ1時間で18曲を歌う。
「憧れのハワイ航路」「二輪草」「ここに幸あり」「人生いろいろ」「二人は若い」「恋のバカンス」「浜辺の歌」「赤いハンカチ」「君恋し」「古城」「浪花節だよ人生は」「どうにもとまらない」
〜アンコール(※はリクエスト)
「うちのお父さん※」「走れコウタロー※」「荒城の月※」「月がとっても青いから」「ケメ子の歌※」「りんごの木の下で」


 ネット経由で5年前に初めて依頼され、今回が14回目の訪問という長いお付き合いが続く施設。一時は年に4回も依頼されたが、近年になってペースダウンし、年に1〜2回という程よいペースに落ち着いた。
 同じ場で長く歌っていると、職員さんはもとより、利用者の顔ぶれもじょじょに変わってゆく。それが世の定めというものだ。歌っている本人はそう変わっていないつもりなので、場に合わせて微妙に対応を変えてゆく。
 構成は4日前に歌った系列別施設に準じたものだが、部分的に修正を加えた。利用者の入れ換えがかなりあったようで、場の反応はこれまでより大人しい。1曲ごとの拍手は熱いので、つまりは「傾聴型」の場に変貌したということか。

 どのライブでも似た傾向にあるが、乗ってくるのは概ね5曲目以降。出だしの数曲は場を探る助走のような位置づけで、このあたりにノリのいい曲を配置するのがポイントとなる。
 今回もその例外ではなく、「二人は若い」「恋のバカンス」あたりからじょじょに反応がよくなり、時折かけ声も混じるようになった。


 気分がピークに達したのは、前半ラスト近くの「浪花節だよ人生は」あたり。この日も喉は好調を維持していて、間奏の時点で「いいぞ!」の声が珍しく男性から上がった。
「どうにもとまらない」を歌う前に、「用意したセットはこれで終わりですが、もっと聴きたい方がいましたら、ぜひアンコールを出してください」と告げる。「なるべく長く歌って欲しい」という施設側の意向に沿った誘導だが、こう告げると100%アンコールは出る。
 リクエストはなぜか女性からは皆無で、一人の男性からマニアックなフォーク系のリクエストが相次いで驚かされた。
 久しぶりに歌った「うちのお父さん」はレパートリーにあって過去にも数回歌っているが、「走れコウタロー」「ケメ子の歌」の2曲は譜面の用意がなく、うろ覚えで1番だけ歌って勘弁していただいた。いずれも過去に人前で歌った例はなく、時代の急変をつくづく思う。