西の裏庭にあるライラックの葉に、先月くらいから黒い点ができ始め、あっという間に広がった。
冬の間に根元近くの樹皮をゴッソリかじられ、ヒモで巻くなどして賢明の対策を施したが、今年の花は数も大きさも色合いも例年の半分以下という悲惨な状態だった。
ネズミに樹皮をかじられたことと、今回の黒点病と関係があるかどうかは不明だが、来年こそはと思っていた矢先のダメージで、かなりのショックだ。
調べてみると、梅雨の時期に発生するカビの一種「黒点病」で、いちど発生すると次々に感染するらしい。今年は平年の1.5〜2倍という降雨量なので、原因のひとつになっている可能性が高い。
対策は葉をすべて切り取って焼却処分することしかないようだ。
ところが延々続く長雨にたたられ、他の雑事にも追われて、なかなか除去作業ができない。生身のニンゲンのトラブルに比べると、庭木の病気など、どうしても優先順位が下がるのは仕方がない。
ようやく今日、葉の除去作業を行ったが、葉の90%ほどが感染している。ハサミでていねいに切り取り、ゴミ袋に入れて隔離したが、終わってみると樹は無残な枯れ木姿になってしまった。こんな状態で、来年ちゃんと芽を出し、花を咲かせてくれるのか?
ネズミ被害で葉を満足に出さない幹をついでに2本切ったが、19年にわたって目を楽しませてくれたライラック、もはや瀕死の状態で、いよいよ完全伐採の時期が近づいている気がする。