2018年8月7日火曜日

温水洗浄便座を設置

 長年拒否してきた温水洗浄便座を、ふとしたことから設置することになった。きっかけは孫娘のトイレトレーニング。お尻をきれいにする際に、洗浄便器があれば効率的という情報をネットで知った。
 長男一家の住むマンションには買った当初から温水洗浄便座がついていて、今後孫娘が成長するにつれ、温水洗浄機能のない我が家を敬遠してしまう可能性もゼロではない。
 ずっと拒否し続けてきた理由は、設置コストと維持費の高さ。いまの家を建てた19年前はまだまだ高級品で、ローコスト住宅の至上命令があった関係で、当初から対象外だった。
 常に洗浄水を温めておく(貯湯式の場合)という機器の特質上、電気代も高くて、「消費電力量の多い家電ランキング」でも、常に上位を占めていた。


 最新情報を集めてみると、2人以上世帯の普及率はすでに80%。パナソニック製で既存の便器に後付けするタイプが1万円強で買える。随分と安くなった。
 DIYで設置が可能で、節電機能も充実している。年間電気代が4人世帯モデルで4千円強。夫婦2人の我が家なら、おそらくこの半分だろう。来年には夫婦で古希を迎えることもあり、(買うならいまかな…)という思いが急速に広がった。

 電気を使わず、常温の水だけで洗うタイプなら5千円程度で買えたが、「真冬に冷たい水はイヤ」と妻が拒否。ネット通販で12,080円の品を見つけ、1万円を妻が負担してくれた。
 ポイント還元のあるカード払いにしようとしたら、なぜか価格が400円近く高くなる。これでは意味がない。ポイントはつかないが、手数料無料の郵便振替を選択した。

パナソニック温水洗浄便座ビューティ・トワレ CH931SPF
 (貯湯式、脱臭なし)

設置前の配管状況

 事前に取説を熟読し、午後から設置作業開始。まず止水栓を締め、モンキスパナで袋ナットを緩める。モンキスパナは150ミリでは足りず、300ミリの大型を使った。


 次に分岐金具を設置する。フレキシブルパイプは既存の物を使い、パッキンは付属の新品に交換した。袋ナットを締めすぎるとパッキンが割れるので、ほどほどにしておく。


 既存の便座を取り外す。我が家の便座は古いTOTO製だが、便座下側で2本の樹脂製ボルトナットで固定されているので、手で緩めて簡単に外せる。


 新しい便座の裏についている本体固定板を取り外し、型紙をあてながら位置決めをし、付属の樹脂製ボルトナットで固定。こちらも締め付けは手でやる。(工具を使うと割れるので注意)
 ボルト穴の左右離れは140で、新旧がぴったり一致。前後の離れは調整可能だが、既存の便座と同じにした。


 本体を固定板にスライドさせ、給水ホースを本体に取り付けて終了。工程写真を撮りながら進めたが、およそ45分でやれた。

 さっそく試運転してみると、いきなり分岐金具の袋ナットあたりから水が漏れてあせった。締めすぎないよう注意し過ぎて、締め不足だったらしい。雑巾をあてながら少しずつ締め、ようやく止まる。
 電源プラグをコンセントに差し、取説に従って調整。漏電テストや水圧、便座の位置にも問題がなかった。


 数時間経って実際に使ってみたが、洗浄水の温度設定を「切」にしたままでも、何ら問題なく使えた。その6時間後に水温を測ってみたら、入口で19.5度、吐出口で室温と同じ25度だった。貯湯タンク容量が0.6Lなので、数時間使わずにいると室温まで水温が上がり、冷たさを感じないようだ。

 連続で使わない限り、少なくとも9月いっぱいくらいは加温なしで使えそうな気がする。10〜4月の冬期水温がどこまで下がるかデータがないが、我が家のトイレ床下には設計上の都合で小型のパネルヒータがあり、冬でもトイレは22度前後と暖かい。水がタンク内でかなり温まることが期待できる。
 取説に待機電力の記載がなく、ワットチェッカーで調べたらゼロ、つまりは1W以下であることが判明。(温水温度や便座温度が「切」でも、電源プラグを抜くと洗浄はできない)維持費は最低限で済みそうだ。


《2019.1.9 追記》
 外は厳しい真冬日が続いているが、その後洗浄水の温度設定はずっと「切」のままで使っている。年末年始に家族が集まったが、特に苦情は出ていない。
 水温を測ってみたら、入口で15度、吐出口で室温と同じ22度だった。洗浄水温度は真夏に比べて3度しか下がっておらず、床下暖房の環境が効果的のようだ。たぶんこのまま冬を乗り切れる。