2016年11月14日月曜日

「続・深夜食堂」を観た

 深夜のテレビ番組で見つけ、すっかりファンになった「深夜食堂」の映画版続編を、妻と再び観に行った。
 テレビの3シリーズ30話は全て観ていて、昨年2月に公開された映画版も観た。テレビでの新シリーズを心待ちにしているが、なかなか実現しない。しかし、映画版でも出演者の顔ぶれや舞台は全く同じ。充分満足できるだろう。

 異常気象も一段落し、晩秋らしい穏やかな陽気。上映館は前回と同じ札幌JRタワー東棟にあるステラプレイス7Fの札幌シネマフロンティアだった。どう行くべきか迷ったが、都心近くの量販店駐車場に車を停め、JRの高架下遊歩道を歩いて向かうことにする。
 チカチカパフォーマンスで時折利用するルートだが、妻を伴って歩くのは初めて。とても雰囲気のある道ねと、妻はすっかり気に入ってくれた。


 前回、時間ギリギリに行って満席に近く、最前列での鑑賞を余儀なくされた。同じ失態は避けたかったので、今回は事前にネットで席を予約し、カードで決済という新手段を初めてやってみた。通常1人1,800円が1,100円になる「夫婦50割引」も普通に利用できる。
 フロアに設置の自動精算機に決済したカードを差し込むと、予約分のチケットがスルスル出てくる仕組み。これは便利だ。
 開始が13時10分のお昼どきだったので、事前にイオンで買っておいたオニギリ1個で軽く腹ごしらえ。席についたのは開始5分前だったが、中央やや後ろの特等席に悠々座れる。これぞネット予約の恩恵である。

 前回同様、3話のオムニバス風構成になっていて、各話のおよその内容は以下の通り。

・第1話「焼肉定食」(約30分)河井青葉、佐藤浩市
・第2話「焼きうどん」(約30分)キムラ緑子、小島聖
・第3話「豚汁定食」(約50分)渡辺美佐子、多部未華子


 全体を貫くキーワードがあって、ズバリ「死」がそれである。死の悲しみを、生の象徴である「食べる」ことで癒やす、といった趣向か。
 そうビッグな俳優は出演してないが、個性派俳優がそれぞれいい味を出している。前作の第2話に登場の多部未華子が今回も第3話に同じ役で登場し、好演していた。彼女はテレビ版には出ていないが、この作品にはピッタリはまっている。次回作にも期待しよう。

 テレビ版のラスト同様に、今回のラストも深夜食堂に常連が集って、楽しく年を越す、という大団円。やはりこの作品には、こんな終わり方が似合っている。
 寒い時期に身体もココロも、何となく暖かくなる。ファンの期待を裏切らない映画だ。