2016年11月4日金曜日

お食い初めの祝宴

 昨日の続き。祝い鯛と赤飯の担当という重要な役目をどうにかクリアし、2つを風呂敷に包んで長男夫婦の待つマンションへと向かった。
 話が前後するが、前日に仕上げて冷蔵庫に保管してあった祝い鯛は、出発直前に紅白と金の正方形の千代紙を下に敷き、さらには庭にある葉を採取してバランス良く配置した。

 千代紙のサイズは中心の金色が15センチ角、両側の紅白が12センチ角で、グーグルの「祝い鯛」画像検索で見つかった画像のいくつかを参考にした。


 葉っぱはニセモノではなく、本物の葉にこだわった。しかし、このところ居座る真冬なみの寒気で、多くの葉は色が変わってしまった。
 それでも何とか5種類の候補を探し出し、実際に載せてバランスをみる。最終的に決めたのは、晩秋になって新しい芽を出したハマナスの葉。幸いに芽が新しいので、トゲはない。

 本当は水引きや「寿」の文字が入った紙も欲しかったが、どこを探しても見つからない。しかし、充分おめでたいので、これでよしとした。
 長男の家に持ち込むと、すでにお嫁さんが他の料理を整えてあり、祝い箸はもとより、水引きや「寿」の入った短冊まで準備してあった。特に打合せてはいなかったが、100均で買っておいたという。
 他の料理は、お煮しめに黒豆、ナマス(酢の物)に蒲鉾、ハマグリのお吸い物など。ほとんどオセチ料理に近いが、これが正式なお食い初めの料理らしい。近所の神社で拾ってきた「歯固めの小石」まであった。
(ちなみに、歯固めの小石はあくまでお借りするもので、儀式終了後は洗って元の場所に戻す)


 実は私たち夫婦も3人の子供の生後100日目には、ちゃんとお食い初めの儀式をやった。鯛は見つからなく、イシモチという尾頭付きの魚で代用。赤飯やお煮しめも準備したが、歯固めの小石は用意しなかった。
 いまはお食い初め専用のサイトまで存在し、懇切丁寧にやり方を教えてくれる。親は大変だが、まあ一生に一度のことだし、自力でやればそう費用はかからない。

 儀式が一通り終わって、函館から友人の結婚式で帰省中の次男も加わり、ささやかな祝宴をする。
 黒豆以外はすべてお嫁さんの手作りだったが、妻の担当した鯛と赤飯とのコラボレーションが絶妙で、何を食べても美味しい。思い出に残るひとときとなった。