2016年2月13日土曜日

本格吹奏楽を聴く

 仕事関連で入手したという音楽チケットが4枚、次男から送られてきた。海上自衛隊大湊音楽隊のコンサートで、妻と連れ立って聴きに行った。
 会場は都心のニトリホール。38回目の定期演奏会だが、札幌で演るのは初めてだとか。中学校時代は吹奏楽部でパーカッションを2年間担当したこともあって、吹奏楽はいまでもよく聴く。

 開始は13時で、15分前に長男とホール前で待ち合せ。同じく中学校時代に吹奏楽部でサキソフォンを3年間吹いていたという長男のお嫁さんは、仕事の都合で来れなかった。残念。


 2300ある客席は、2階のサイドを除いてほぼ満席。時間ぴったりに始まり、前半35分〜休憩15分〜後半35分〜アンコール15分という構成。
 吹奏楽とはいえ、弦楽器がコントラバス1本というだけで、形態は限りなくオーケストラに近い。各パートのレベルは非常に高く、ハーモニーも絶妙。交響詩などのマニアックな曲目が大半だったが、充分に楽しめた。
 アンコールではトロンボーン奏者(男性)が突然ステージ前に進み出てマイクを握り、中島みゆきの「麦の唄」を朗々と歌いあげた。このボーカルが絶妙。楽器と歌の両方を人並み以上に演れるというのはすごい。
 経歴書を見ると、指揮を勤めた隊長は音大卒だった。おそらくは他のメンバーの多くも、音楽の専門教育を受けているものと思われる。

 同じような場で同じように歌っているだけでは冗漫に流されかねない。時には異なるジャンルの音楽にふれ、感性に刺激を受けることも大切。いいものを聴いた。