使ったのは炭酸水の入っていた1Lタイプ。だいたい週に1本飲むので、およそ1ヶ月分4本が溜まったところで作業開始。他に幅50×10M長の黒ビニールテープをネット通販で購入。期限の迫っていたヨドバシポイント226円分を使った。
始めにカッターと台所用ハサミを使い、下端に使う1本に吸込み口をΦ45で丸く開ける。中間部のつなぎとなる2本は両端をカット。最上段は底の部分だけをカットし、吹き出し口は飲み口をそのまま利用した。
4本のペットボトルを順にビニールテープで組み立てる。その後、透明な部分も順に巻いてゆく。ペットボトルの直径は76ほどで、1周におよそ25センチのテープを消費する。多少の隙間は無視したが、全体を覆うのに13周が必要で、計3.3Mを使った。
完成後の全長は約70センチ。もう1本追加しても、ぎりぎり窓枠内に収まったかもしれない。
さっそく性能をテストしてみた。比較のため、5年前に作った木製の太陽集熱器の数値も同時間に計測。その結果である。(2016.2.3〜PM12時測定・天候晴れ)
・吸込み口温度:25.0度
・吹き出し口温度(木製太陽集熱器):44.9度(温度差+19.9度)
・吹き出し口温度(ペットボトル太陽集熱器):42.1度(温度差+17.1度)
作った当初、木製太陽集熱器の温度差は+24度だったと記録にある。経年で通気経路に隙間が発生し、効率が下がっているが、それでもまずまずの性能だ。
ペットボトル試作機は単純な筒状で、滞留部は飲み口のくびれ部分くらい。それでも思っていたより効率がよくて驚いた。木製太陽集熱器は黒い部分が片面だけだが、ペットボトルは全周が黒いのが効いているのか。
筒を増やして横に積み重ね、通気経路を長くすると滞留時間が増し、おそらく効率はさらによくなる。構想としては全体容量を24L、つまり24本のペットボトルで組み立てたいが、在庫がない。必要な分が溜まる頃には、冬は終わっているだろう。
しかし、木製と比べて遜色ない性能が得られそうだと分かったのは収穫。安価で軽いのも大きな魅力だ。
黒のビニールテープは費用面でやや問題がありそうなので、黒ガムテープに今後変えるかもしれない。接続部以外の透明部分は、黒の色画用紙等でも代用できそうだ。
筒を横にした場合、折り返し部相互の接続をどうするかなど、課題はある。本格運用は来年の冬になりそう。