2015年8月31日月曜日

2度目のガリ箱アート

 10月6日から11月1日までの1ヶ月間、道立近代美術館前のカフェ「カエルヤ珈琲店」で、「ガリ箱アート」という展示をやらせてもらえることになった。
 いにしえの簡易印刷機「ガリ版」の用具箱を利用し、その箱の中限定でアート世界を創りあげる、というユニークな展示だ。

 店主のU子さんとはカエル好き、珈琲好きを通して長いおつき合いがある。その構想を耳にした時、「初回はぜひ私に!」と立候補し、「カエルの森」と称した廃材アート作品を展示させてもらった。これが2012年1月のこと。


 以降、年に数回のゆる〜いペースで、さまざなジャンルの「アーティスト」がユニークなアート作品を自由に展開させてきたが、3年を過ぎて2巡目の展示をする方もポツポツ登場。それでは私もと、新たな構想を練って2度目の作品を展開することに。

 アイデアを簡単なイラストと企画書にまとめて持ち込んだのが6月のこと。企画は一発で通ったが、お店の事情や展示の順番待ちなどもあって、実施は10月までずれこんだ。
 急ぐものではなく、「芸術の秋」まっただ中なので、時期としてはよかった。


 展示する作品「糸をかし」はその名の通り、糸とボタンを駆使した立体オブジェだ。しかし、9月の展示でガリ箱が目下使用中で、まだ制作には着手できない。

 企画書を持ち込んだ際、「同じテーマで平面アートもぜひ創ってくださいよ」と、店主様からの思いがけぬ要望。立体と平面を同時展示した例は過去になかったはずだが、別のアート展に布や糸を使ったコラージュ作品を出展したばかりで、その応用で何か作れそうな気がした。
 そこで先行して、まずは平面コラージュを作ってしまうことに。方針が決まるまで時間がかかったが、正方形作品を横に3つつなげ、比率を1:3とした横長コラージュを作ることにする。
 立体作品との関連を意識し、「糸」「ボタン」を随所に使う。今日は中央の作品をまず作った。

 正方形なので、イメージ的にはCDジャケットのデザインワークと同じ。横3つの作品相互にも、それぞれ絵巻物的な関連性をつける。
 細かい作業なので、1日1正方形を仕上げるのが限度だろう。今回は額装も無垢材を加工して自分でやる。気の早いハナシだが、完成作品の販売予定は今回なく、展示後は自宅玄関ホールに飾るつもり。