しかし、雪解けのころからめっきり元気がなくなり、新芽も閉じたまま育つ気配がなく、葉もじょじょに減ってゆくばかりだった。
大小18個ある観葉植物のうち、うまく育っていないのは、このアンスリウムだけ。肥料アンプルを挿したり、葉に霧を吹いたりしたが、全く改善しない。
どうも根腐れを起こしている可能性が高い。いっそ捨ててしまうことも考えたが、最後の手段として、まだ生きていると思われる茎だけを別の鉢に仕立て直すことにした。
鉢から抜き取って調べてみると、案の定根の多くは黒ずんだり白く変色したりしていて、まともな根はごく少数。ヒゲ根が育ってないせいで、土もしまっておらず、ボロボロとこぼれ落ちてしまう。
なぜこうなってしまったか分からないが、瀕死の状態であることは確かだった。
ネット情報をかき集めて検討した結果、古い親株と土は思い切って廃棄することにする。親株から伸びている大小3本の茎を、根へと育つ突起を残して切り取り、新しい土で新しい鉢に植える。根が育つまで負担になりそうな大きな葉は、バッサリ捨てた。
果たしてこれで蘇ってくれるのか、全く分からない。答えは秋まで分かるはず。復活を祈りたい。
(最終的に仕立て直しは失敗し、アンスリウムは枯れてしまった)