明度を最大に上げてもわずかしか譜面が読めず、勘を頼りにどうにか乗り切ったが、過去にも似た例が何度かあって、「風には強いが陽光には弱い」という電子譜面の欠点がさらけ出されてしまった。
今後も同様の事態に陥る可能性が想定されるので、いまのうちに抜本的な解決策をとっておこうと考えた。
空が反射して、ほとんど楽譜が読めない状態 |
タブレットPCを外に持ちだしてテストしてみると、上部に人工的な傘のようなものがあれば、真上に空があっても充分読めることが分かった。
問題は傘(シェード)のかけ方で、視線が遮られては譜面そのものが見えなくなる。そのギリギリの妥協点を探った結果、液晶の上端から約60度くらいの角度で庇状のパーツをつけてやればいいことが判明。
試行錯誤のすえ、現状の譜面隠しを利用し、保護用の厚紙を下に垂らすのではなく、上に反転させて保持するスタイルに落ち着いた。厚紙の内側(液晶側)には、黒い色画用紙を貼って反射をおさえた。
保持材は手持ちの径2.5アルミ製針金を使用。全体を長方形にし、上端は譜面隠しをつなぐヒモに引っ掛け、下端はホルダーの棚に置くだけのシンプル構造とした。着脱は瞬時で、移動時にもかさばらない。
実際に譜面を表示させて操作してみたが、通常の明度設定で問題なく読める。これまでのように明度を最大に上げるとバッテリの消耗が激しくなるが、その不安からも解放される。
無風だったので、風に対する強度は未知数。もしかすると保持材や厚紙の一部をクリップ等で止める必要があるかもしれない。
格段に見やすい! |
聴き手側からは、こんなふうに見える |