2014年1月31日金曜日

思い出に区切り

 子供たちがまだ家にいた20数年前まで、年に数回はやっていたキャップ道具一式が、このところ全く出番がないまま、押入れ奥の段ボール箱に眠っている。その中にある小型のまな板が、ひょっとして日常生活でも使えるような気がし、久しぶりに出してみた。
 大きさは手頃だが、実際に使ってみると軽すぎて、ステンレストップの上では滑ってしまう。裏に重しとなる合板などを止める必要がある。

 キャンプ用具一式を収めた箱から、専用の救急箱が出てきた。菓子の空き缶を利用したもので、ハサミやガーゼ、各種常備薬まで入っているが、薬の大半はすでに使えない。他の備品もこの際、旅行用などに転用することにした。
 キャンプ用品でいまでも現役なのは、スベアの石油ストーブ。暖房ボイラ故障時の非常暖房や、室内でのジンギスカンに重宝している。他は今後使うかどうかも分からない。日帰りの炊事遠足のような形でなら、出番があるかもしれない。


 押入れをかき回しついでに、他のダンボール箱もいくつか開けてみた。今後使えるほどのものは入ってなく、すでに大半が思い出以外の価値がないシロモノ。傷みのひどいキャンバス地のバックと帽子2つを処分することにした。
 学生時代にかぶっていた毛糸のハンチングも出てきて、こちらはいまでも使えそうな感じがする。母の手編みだが、デザインしたのは私。ただ、かぶってみるとベージュ系の色が若向き。グレー系に染めると使えるかもしれない。ちょっと検討してみよう。

 時の流れと共に、モノの価値もゆるやかに変わってゆく。思い出は大切だが、どこかで区切りをつけないと、たちまちモノに押しつぶされる。昨年末から始まった断捨離作業、まだまだ進行中である。