2014年1月15日水曜日

ショルダー式ハードケース

 ふと思い立って、手持ちのギターハードケースにショルダーベルトをつけ、直接背負えるよう改造することにした。

 このところ軽くてフットワークのよいオベーションのギグバック(ギター購入時に付属)をずっと使ってきたが、移動時の事故のことなど考えると、やはりハードケースである。
 40年前に渋谷の道玄坂にあるヤマハで、確か2万円近くも出して買ったギターケースがある。多少傷みはあるが、まだまだ使える。(写真手前)


 以前にS.yairiのエレアコを買った際に同時購入したセミハードケースがあり、(写真奥)こちらは最初から背負えるようになっているが、なにせ図体がでかい。重さを量ってみたら3.0Kgで、ハードケースの3.4Kgと大差ない。
 問題は厚みで、ハードケースの155ミリに対し、セミハードケースは210ミリもある。その差55ミリで、地下鉄での移動時などを考えると、この差は大きい。熟慮のすえ、付属のショルダーベルトのみを利用することにし、フックはハードケースを加工して自力で取り付けることにした。
 まず、必要な材料の吟味。ハードケース本体はベニヤ板で出来ていることが分かっていたので、ここに直接ドリルで穴を開け、フックをビスで両側から止めてしまおうと考えた。

・径5ミリ×長さ11ミリ、なべ頭ビス:3本
・平座金6枚
・幅25ミリ×長さ70ミリ、手芸用布テープ:3本
・25ミリ、手芸用Dカン:3個


・ギターケースにドリルで径5ミリの穴を3つ開ける。穴の位置は既存のケースに準じた。
(ケース下端から下の穴まで210ミリ、下の穴2つの離れは250ミリ、下の穴と上の穴との離れは590ミリ)

・Dカンを入れて布テープを2つ折にし、テープ端部はホワイトボンドで固める。(糸ほつれ防止)Dカンから10ミリ下に手芸用ポンチで穴を開け、穴周辺をホワイトボンドで補強。

・なべ頭ビスのビス側とナット側にそれぞれ平座金を入れ、ビスをケース内側から穴に差し込み、Dカン付きテープを外側から通して締め付ける。

・ケース内側にあるビスの頭をフェルトの小片で埋める。(ギター傷つけ防止)

・既存のショルダーベルトをDカンに引っ掛けて完成。


 実は「ケースポーター」という名で、既存のハードケースをしばって背負える専用品が4千円強で市販されている。ケースを傷つけるのに抵抗がある人は、そちらを購入しましょう。

 今回のDIY難度、5段階中の2。技術的に難しい部分は特になく、手持ちのケースに穴を開ける決断が一番のハードルかも?