この「ふと思いつく」という発想は非常に大切で、いろいろな事象に関心を持ち、現状にある何かしらの不満のタネを、少しでも改善できないか…、と常に意識下で考えているうち、突然いいアイデアが閃いてくるものなのだ。
つまりは、天からのある種の「ゴホウビ」に近い。
で、スコップである。一番長い手押しタイプの雪かき(スノープッシャー)が、あまり使われずに家にある。長さが約130センチ。一方、壊れたスコップの柄と、不要になった鯉のぼりポールを組み合わせたツララ落としモドキがあって、こちらの長さが約100センチ。
この2つを組合せればかなりの長さになり、地上からでも車庫屋根の雪庇が楽に落とせるのでは?との発想である。
スノープッシャーの取手を外し、鯉のぼりポールの先端を差し込んでみる。しかし、一回り太い。スコップ側の柄にガムテープを巻こうと一瞬考えたが、何か丈夫な布切れをかぶせてやればいいことに気づく。
端布ストックの中から古いジーパンの切れ端を発見。丸く切り抜いてあてがってみたら、ぴたりはまった。
こうして長くなったスノープッシャーは220センチ。試してみると、地上から車庫屋根3方向の雪庇が、45度の角度で軽々と落とせた。おかげで、雪の量が1~2割は減ったように思える。
本来ならハシゴをかけて本格的に落とせばよいのだが、今年は雪下ろしをせずに何とか冬を過ごすのが目標。あと3週間ほどで冬も峠を越す。もう少しの辛抱である。