2014年1月22日水曜日

ついに雪下ろし

 一晩で20センチほどまた降った。今冬、何度目かのドカ雪である。居間のテラス窓は、取手の上まで雪が積もった。
 これまでじっと辛抱を重ねてきたが、遠くから観察すると、車庫屋根の積雪深が1メートルを越したようにも見える。迷ったが、雪がやんで青空が見え始めたのを機に、「今冬最初で最後」のつもりで、雪下ろしを敢行することにした。

 まずは玄関前に除雪車が置いていった固い雪山を電動除雪機でどかす。およそ40分で終了し、この時点で時計は14時。妻の帰宅を待って屋根に昇ろうと思ったが、こんな日に限って帰りが遅い。
 一人で雪下ろしをするのは禁物、というのが北国の常識。なぜなら、たかが3メートルの平屋根であっても、万一の落下事故で大怪我をしたり、時には死んでしまうこともある。つい最近も近くの住宅で、中年女性が除雪中に落雪に巻き込まれ、命を落としたばかりだ。


 しかし、待てど暮らせど妻は戻らない。身体も冷えてきた。そのうち、隣の奥さんともう1軒隣のご主人が外に出て除雪を始めた。チャンス到来。万一事故が起きても、すぐに助けを呼んでくれるに違いない。

 念のため、携帯をポケットに入れて屋根に昇る。念入りに屋根のポリカ波板まで除雪するのはやめ、10~20センチほど残して雪を下ろすことにした。時間を短くすること、そして波板で足を滑らせて落下するリスクを避けてのことだった。
 積雪は1メートルを越えたと思っていたが、実際に上がってみると、最深部でちょうど1メートルだった。先日長さを改良したスノープッシャーを雪下ろしにも使ってみたが、ひと押しで屋根の端まで届くので、非常に効率がよい。雪庇落とし以外にも充分機能する。
 30分ほどで作業終了。終わりかけた頃に妻が戻る。下に降りて散らかった雪の塊を再度電動除雪機で排除する。
 家に戻ると、ちょうど2時間が経過していた。着ていたシャツや肌着類は汗でびしょ濡れ。風邪の元なので、全部脱いで着替える。

 ヤレヤレ終わったと、暖かい室内で珈琲など飲んでいたら、この日2度目の除雪車が地響きをたててやってくる。日に2度の除雪はめったにないこと。せっかくきれいにした玄関前に、またしても固い雪山が出来てしまい、夕方になってイヤイヤ再度の除雪に励む。
 雪はもう飽き飽きしたが、まだ簡単に終わりはやってきそうにない。まあ、冬の間の生活改善の一環、散歩代りの運動と考えるしかないが。