2014年1月19日日曜日

終わりよければ全てよし

 車で40分ほど離れた市内の有料老人ホーム、誕生会余興に出演。施設長さんとは別施設にいたころから長いつきあいがあり、1年近く前にも一度訪問している。
 依頼は大腸ポリープ摘出手術直前に受けていたが、術後の経過がどうなるのか、その時点では、はっきりしてなかった。事情を率直にお話しし、病理検査が出る期日もお伝えして、ひとまず保留扱いとなった。

 他の方に出演交渉する時間も充分にあったはずが、3週間後の検査翌日に再度の依頼電話が入って、ちょっと驚いた。すでに担当医の了解も得ていたので、ありがたくお受けすることに。これも何かの縁である。


 全国展開の施設で、市内の系列別施設でも何度か歌わせてもらっている。ある程度傾向はつかんでいたつもりが、1年ほど前にうかがった際は、ちょっと難しい印象がした。全体的に反応が弱いのだ。その経験をふまえ、今回は明るめの曲を多くして臨んだ。
 誕生会なので、まず施設側のイベントがある。14時15分から始まって、10分ほどそれが続いた。施設長さんの交代挨拶などもあって、歌い始めたのは、14時28分あたりから。終了は15時と聞いていたので、やや押している。無用のMCを極力省き、およそ32分で以下の11曲を歌う。

「ろくでなし」「知床旅情」「真室川音頭」「宗谷岬」「幸せなら手をたたこう」「おかあさん」「白い想い出」「人生いろいろ」「月がとっても青いから」「丘を越えて」「まつり」

 年が明けたので冬から春にかけての曲を中心に構成したが、いざ歌い始めてみると、やはり前回同様、いまひとつ反応が弱い。3曲目に洋楽の「ウィンター・ワンダーランド 」を予定していたが、難しいと判断して飛ばした。
「幸せなら手をたたこう」で少し気分が乗ったが、その後の「白い想い出」「人生いろいろ」の流れが、やや大人しすぎたかもしれない。ようやく熱くなりかけた場の熱を、冷やしてしまった感じは否めず、どちらかを「お富さん」あたりに差し替えるべきだった。


 前半の予定を1曲減らしたので、別の曲をどこかで埋める必要があったが、明るい曲調の「月がとっても青いから」をラスト近くに入れることにした。ラスト2曲は予定通りで、遅まきながら場もじょじょに盛り上がってくる気配。
 ラストの「まつり」を歌う前に少しMCで間をおき、紅白のことなどを聴き手の方々とキャチボール的に話す。その後一気に歌へとなだれこんだが、ここで場の盛り上がりは最高潮に達した。少なくとも北海道でのサブちゃん人気は確かなものがある。
 歌詞のラストは例によって、施設名を入れて終える。ここでも思惑通りに大喝采。本当に苦しいときに使える曲だ。こうも受けると、次は路上ライブでも歌ってみたい誘惑にかられる。
「終わりよければ全てよし」ということに結果としてなったが、たとえ系列が同じ施設でも、施設ごとに入居者や職員の気質は異なり、求める色も違うのだということを、改めて学んだ。