2012年3月2日金曜日

次世代WiMAX

 割と最近知ったことだが、「WiMAX」という通信形態があるらしい。「らしい」というより、すでに全国都心部の大半を網羅し、札幌市内も全域がエリアに入っている。今年中には地方へもじわじわエリア拡大の予定とか。
 簡単に書けば、高速の次世代型ワイヤレスブロードバンド、つまりは無線LANである。速くて設備無用。必要なのは100gにも満たない携帯電話のような充電式ルータだけで、これ1台あれば家の中にあるWi-Hi機器が全部無線でつながり、外に持ちだしてもエリア内であれば、タブレットPCやノートパソコンがWi-Hiでつながる。

 速度は下りで最大40Mbps。その1/3以下に過ぎない我が家の12M-ADSLが普通に大画像送信で仕事に使え、動画も再生できているので、まず必要充分な速さだろう。
 使い方はルータを買い、契約するだけ。光回線のような面倒な工事もなく、完全無線なので屋内配線も当然不要。NTT等の電話回線もいらない。月額費用は1年契約なら4千円弱と安く、ルータ本体も1年契約を条件に買えば数千円で入手可能だ。
_設備費が格安で済むので、今後は都会よりもむしろ遠くて広い過疎地、つまりは北海道のような地域にどんどん進出してくるだろう。「いつでもどこでも速いネット接続を」という世のニーズは今後も拡大し続けるだろうし、どこでも持ち運べるタブレットPCやノートパソコンも普及を続けるのは明らか。
 現状の携帯電話の3G回線を使った遅い接続では先が見えている。これからは光回線でも3G回線でもなく、すべてのニーズを満たすWiMAXがネット接続の中心になるのではないか。

 さて、実は我が家のADSL接続は「Yahoo!BBバリュープラン」という代物で、先にふれたように速さも不都合なく、しかも非常に安い。BBフォンというネット電話を含めた月々の支払い額は2千円弱に過ぎない。(NTT回線基本料は含まず)
 契約は2年で、今年6月に満期となる。このまま継続するつもりでいたが、このWiMAXの情報を得てから、ちょっと気持ちが揺らいでいる。設置型のネット契約を全面解約してしまい、WiMAXに切り替えている人がすでにかなりいる。タブレットPCが手元に届き、どんどん外でもネット接続する機会が増えるとすれば、WiMAXのほうが有利かもしれない。
_問題点はいくつかあって、格安電話のBBフォンが使えなくなること。メインで使っているヤフーのメールアドレスが使えなくなること。さらにはHPやブログのURLも変更する必要があり、各方面への連絡徹底が非常に煩雑である。10年以上も定着している情報を切り替えるのは、簡単な作業ではないだろう。

 幸い、WiMAXには「1日限定600円プラン」とか、「月額基本料380円の従量制プラン」という選択もある。本体は今後値下がりすると思うので、これをまず安く入手し、使い方に応じて割安なプランを選択する、という手段が現実的かもしれない。
 すべてはタブレットPCの今後の使い方次第。しかし、「BBフォンもHP容量もいらない」という方には断然お勧めである。