2012年3月18日日曜日

ボイラ同時故障

 朝起きるとなんだか寒い。妻は勤めに出ていなかったが、室温は17.1度。さすがに寒すぎるので朝8時に自動的に切れる暖房ボイラのスイッチを再度点けた。ところが数時間たっても一向に室温が上がらない。不思議に思ってボイラを点検すると、電源は点いているが全く燃焼していない。これでは寒いはずだ。

 1ヶ月ほど前にも似たようなことがあったので、電源コードをいったん抜いて本体をリセット。再点火してみたが、前回はこれで正常に戻ったはずが、今回は何度試みても復旧しない。どうやら点火リモコンか本体のどちらかが故障したようだ。
 冬の峠は越えたが、まだまだ寒い。外気温を確かめると、マイナス1度ほど。早急に手を打たなくてはならない。


 あいにく小型のファンヒーターや灯油ストーブは持ち合わせていない。まず頭に浮かんだのは、キャンプ用の灯油ストーブ。ずっと使ってないが、1年前の東日本大震災の直後に危機を感じ、点検してあった。
 取り出して灯油を満タンにし、点けてみると普通に燃焼する。13時20分に点火してこの時の室温が17.8度。小型なので熱量は小さいが1階居間の吹抜け直下に置いたら、2時間半後に18.9度まで室温が上昇した。欲を言えばきりがないが、非常時としてはまずまずの温度である。

 その後、16時を過ぎると室温の上昇はピタリ止まった。外気温がじわじわ下がってきたので、定常状態に陥ったらしい。
 点火4時間20分後の17時40分に灯油が空になる。400mlを使い切った。取説では2時間半で使い切るとあったが、予想以上にもってくれた。20分休ませ、再度灯油を満タンにして点火。さすがに室温の上昇はもうなく、21時時点で17.6度。厚いセーターとオーバーズボンで何とか過ごせる温度だ。
 入居後13年を経たので、ボイラ関係が故障し始めてもおかしくない。2年前にも同じ暖房ボイラの油ポンプが壊れ、交換している。休みなので間が悪いが、試しにそのとき調べた連絡先窓口に電話すると、なぜか通じた。休みでもちゃんと留守番がいて対応してくれる。恐るべしパナソニック&サンヨー。
 1時間ほどして直接修理を担当するサービスセンターからも電話があった。休みなのになぜ?と問うと、非常時も当番制で対応しているという。症状を説明し、明日修理にきてくれることになった。助かる。

 実は話はこれで終わらない。夕方、用意してあった灯油が底をついたので、外のタンクから直接とり出そうとした。いつもは水抜き栓から小出しでとるが、氷点下で溜まった水が凍結しているらしく、全く流れてこない。あきらめて屋内にもうひとつある給湯用の灯油ボイラのホースを外し、そこからポリタンクに灯油を移した。
 夜になって暖かいシャワーでも浴びるかと給湯ボイラを点けたら、今度はこちらにもエラーが出て点火しない。メッセージを調べると「油が送られてこない」というもの。ホースに気泡でも入ったかと調べたが、異常はない。
 その後、何度か試みたがこちらも復旧しない。夜なので、さすがに修理の手配はしなかったが、灯油ホースを外したことがきっかけになっているのは間違いない。
 くしくも2台のボイラが同じ日に同時に壊れてしまった。灯油ボイラは10年を過ぎると毎年点検するのが望ましい。忙しさにかまけて対応をおろそかにしてきたツケだろう。
 しかし、キャンプ用の灯油ストーブが冬の災害時にそれなりに機能することが分かった。専用の五徳をセットすれば、煮炊きも普通にできる。もちろん米も炊ける。

 灯油は常時2L程度を物置にでも備蓄しておくべきだな、と今回新たに学んだ。今週は星回りに「要注意の週」とあったが、さっそく一撃見舞われたようだ。真冬の厳寒時でなくてよかったと前向きに考えるとしよう。