2010年10月9日土曜日

万歩計なるもの

 先日、100円ショップを徘徊していて、万歩計を発見した。ずっと欲しいと思ってはいたが、何百円も投資する気はなく、ねらいは100円ショップ。ボタン電池のデジタル式で、1万歩どころか10万歩まで計測可能だそうで、迷わず買った。

 知りたかったのは、「自宅が仕事場」という特殊環境下で、いったいどれほどの歩数がカウントされるのだろうか?という点。さっそく起床時から肌身離さず装着し、調べてみた。


 その結果である。初日が約2800歩、2日目が約2600歩という数値。(3000歩くらいか?)という見込みよりやや少ないが、だいたい当たっていた。
 30代のころ、正確に計測した歩幅(外靴)はおよそ78センチだったから、1日で2キロ強しか歩いていないことになる。
 計測した日は両日ともDIYに励んでいるし、軽く20往復くらいは階段の昇り降りをしている。家事雑事もあれこれやっている。家にいる人間としては、かなり動いているほうだと思う。それでもこの程度の数値だ。

 3日目、たまたま銀行に行く用事があり、いい機会と出発時に万歩計をリセットし、歩数を調べてみた。郵便局経由だったが、往復で5000歩を軽々と突破。距離にして約4キロだ。これに家事雑事分を加算すると、およそ8000歩。「万歩計」の基準に近づく。
 実際に計って分かったことは、外出せずに家の中でいくら動き回ってみても、ちょっとした散歩には到底かなわない、という簡単な論理である。
 試みに、「1日1万歩」の意味についても調べてみたが、絶対的な根拠は存在しない。日本人の平均摂取カロリー値と、実際に消費する平均カロリー値の差、およそ300カロリー分を、歩くことによって燃焼させ、蓄積させないようにするには1日1万歩ほど、という計算になるそうな。
 つまりは、平均よりもカロリー摂取量が少ない人はそんなに歩かずともよい、という理屈になる。(カロリー摂取過多の人はその逆)私の場合、おそらく平均よりも少ないと思われるので、「家事雑事の合間に、ときどき散歩」という、いまのペースが程よい気がする。

 ただ、歩くことにはカロリー消費以外に気分転換やストレス解消、節約など、別の効用があるようだ。散歩した日はよく眠れ、不整脈も治まり、夜中のトイレにもあまり起きなくなる。やはりほどほどには歩くべし。