2010年10月6日水曜日

何もしない時間

 屋根の頂点まで達したツタの剪定のため、新たな投資をせずに長いハシゴを調達する方法を考えていた。
 手持ちのアルミ脚立の両側に木製アタッチメントを装着する方法は、持ち上げる際にハシゴがあまりに重すぎて扱いが困難と知った。だが数日経って、(木製アタッチメントを両側でなく、片側だけに2個装着しては?)と、突然思い当たった。

 問題が行き詰まったとき、有効なのはずっと解決法を考え続けるのではなく、ある一定の「何もしない時間」を置くことだ。デザインでも文章でも同じで、この「何もしない時間」が不思議なことに新しいアイデアを生んだり、これまでの問題点を暴き出したりする。


 その特製ハシゴ、さっそく修正作業をやってみた。足りない材料は昨日買ってあり、今回は既存のアタッチメントの下部内側に、新たに木製の「脚」を木用ビスで固定する方式である。
 ハシゴの幅はこれまでよりさらに広がるが、支えの横棒も追加してあるので、強度的には問題ない。
 だいたいイメージ通りに出来上がり、試しに南側壁に立ち上げてみる。「下は重いが上は軽い」というバランスは、予想通り格段に扱いやすい。一人で問題なく立てかけられた。
 上端は2階窓まで達しているので、伸びすぎたツタの剪定も楽々。長いので昇る際に少し揺れるが、体重50キロ代前半の身軽な身であるので、大きな問題はない。
 総費用はおよそ600円で済んだ。(1820のタル木3本)やっぱり手作りです。

 終了後は追加した「脚」だけを二つに分解し、物置に収納。既存の木製アタッチメントはこれまで通りウッドデッキ外に架け、アルミ脚立は屋内に収納する。木製アタッチメントの塗装作業がまだ残っているが、冬が来るまでにゆっくりやる。