2010年10月22日金曜日

買物日和

 朝刊を広げると「コーチャンフォー」という、道内では11店舗を持つ大型書店の広告が載っている。来年のカレンダー類を中心にしたセールの知らせで、妻は仕事が休みで、私は仕事明け。外はうらうらと眠くなるような秋日和である。
「見に行こうか?」と妻を誘うと、すぐに乗ってきた。

 調べると車で20分ほどの場所に新しい店舗ができていて、今回はそこに行くことにした。広大な店舗に驚きつつ散策。店内には書籍類のほか、各種文具や雑貨も多数置いてある。
 まずは小型のシステム手帳に使うカレンダーの調達である。表裏で2年使える便利な代物だが、かなり特殊な製品なので、都心でしか入手できなかった。しかし、あっさり発見。探してみるものだ。
 その後、妻と「残ったひとつ」の大型カレンダーを見繕う。さすがに100円ショップとは比べ物にならないほど種類が多いが、価格も数千円するものばかり。買わずに帰るつもりでいたら、出口付近でフェルメールの絵をあしらった名画カレンダーが1,050円で売っている。絵は2ヶ月毎に6枚あり、シートに別印刷されていて、どれも美しい。
 フェルメールファンの妻を呼ぶと、「私が買う」という。サイズがあまりに大きすぎて居間の壁を圧迫しそうな不安もあったが、結局買った。


 さらに店内を散策すると、高級和風文具で有名な鳩居堂のコーナーを発見する。その中に年賀縁起物のブースがあり、来年の干支であるウサギを中心とした縁起グッズが多数並んでいた。
 普段ならカエルグッズを見繕うが、干支の縁起物だけは別。今年は末息子が持ってきた虎のミニ置物を靴箱の上にずっと飾ってある。それに代わる縁起物として、愛らしいウサギの置物を525円で買った。
 1時間近くも遊んで、来年に向けた品々を多数入手。帰り際、10年前に出た私の本の在庫を店内パソコンで検索してみたら、ちゃんとあった。わざわざ確かめに行ってみたら、ちょうど目の高さの見やすい場所に並んでいる。
 この店では発売後10年間、どの店舗でも常に置いてくれている。もしかして、隠れたロングセラー?


 帰路、近隣のホームセンターに寄り、昨日動かなくなった古い腕時計を見てもらう。腕時計の電池を自分で交換する人を知っているが、私にはとてもできない技。525円で新しい電池に換えてくれた。
 この時計、見るからにアナログ的で日付の更新はすべて手作業だが、セイコークウォーツ初期の優れものである。20代後半に買ったが、当時で2万円近くもした。一度電池を換えると10年は軽く持つ。今回で3度目の電池交換。この間一度も故障せず、時間は極めて正確。本当によく働いてくれる。

 いまや携帯やデジカメにも時計機能がついていて、腕時計をする機会も減った。しかし、弾き語りライブなど、さり気なく時間を確認する必要がある場では必須のアイテム。まだまだ使い続ける。