2010年10月17日日曜日

ニカド電池長持ち術

 いま使っている電気カミソリは、確か生涯5台目のものだ。数ヶ月だが、生前の父が入院中に使っていた、いわば唯一の形見のようなもの。たまたま4台目が壊れた時期と重なって重宝しているが、切れ味は抜群である反面、電源コード式だったこれまでとは違う充電式であるのがやや難点。
 充電式の宿命で、使用中に突然電池切れになってしまう。19歳の時にバイトの金で初めて買ったのはブラウンの乾電池式だったが、仮に切れても予備電池さえあれば、何とか剃り続けられた。

 社会人になって買ったのは、ナショナルの充電式の製品。乾電池の消耗が激しいのに嫌気がさしたのが買い換えの理由だったが、こちらもやはり突然の充電切れに悩まされた。
 電気カミソリに充電残量の表示がないのはなぜ?と思って調べてみたら、高級品にはすでについているらしい。ガックリ。


 もともとヒゲが薄いので、サラリーマン時代に朝の充電切れに遭遇しても、少々の剃り残しなど気にせず、そのまま出社したものだ。父や二人の息子はかなりヒゲが濃いが、どういうわけか、私だけが一族の中でエアポケットのようにヒゲが薄い。
 しかし、狩猟の必要がない現代では、ヒゲが薄いほうがたぶん生きやすい。パソコンで仕事を続けるうち、未来人のヒゲはおそらく消えてしまうに違いない。
 充電式の機器はいくつか持っているが、ニカド電池の場合、切れたと思っていても、ごくわずかにパワーが残っている。この「わずかに残ったパワー」がくせ者で、構わずそのまま再充電してしまうと、次第に充電池の寿命が短くなる。
 残ったパワーが蓄積され、充電池の容量が次第に小さくなってしまうためだが、この欠点を少しでもカバーするべく、可能なものはスイッチを数時間オンのままにしておき、充分に放電させてから再充電している。
 電気カミソリで試してみると、1時間オンにした場合では、まだパワーが残っていた。(その後オフ状態で放っておき、再びオンにすると、しばらく回転することで確認できる)電気的な残量を完全にゼロにするのは難しいが、5-6時間オンにしておけば、少なくとも機械的な回転はゼロになる。

 充電式ドライバーの場合も同様にガムテープで強制オンにして数時間放置してから再充電している。おかげで買って10年経っても、使用時間は短くはなったが、まだ電池の交換はせずに済んでいる。
 携帯電話に使われているリチウム電池の寿命についても気になったが、調べた範囲では、ニカド電池のような欠点はないようだ。
(ただし、リチウム電池にも寿命はある)