2010年10月11日月曜日

神仙沼紅葉狩

 妻がこの日休暇なので、かねてからの予定通り、ニセコにある神仙沼湿原に紅葉狩と洒落こんだ。毎年この時期にはどこかしらに紅葉狩(平たくいえば、紅葉見物)に出かけるのが恒例である。
 ニセコ周辺は紅葉の名所だが、札幌から片道100キロは優にあるので、これまでなかなか行く踏ん切りがつかなかった。しかし、今年8月の摩周湖旧婚ドライブで片道500キロ弱の単独運転を2日続けて乗り切ったのに自信をつけ、少し行動範囲を広げてみる気になった。

 かなり前からネットで周辺情報を収集していたが、ニセコにいくつかある湿原のうち、評判のいい神仙沼湿原をメインターゲットにし、近隣のカフェや日帰り温泉をいくつかピックアップして備える。


 天気予報通り、前日までの雨はピタリ止んだ。陽射しが差してきたのを機に、早めの8時40分に家を出る。5時間ほどしか寝てないが、8月の長距離ドライブもこんなものだった。眠気覚ましの珈琲アメなどしゃぶって凌ぐ。

 今回は高速を一切使わず、地道に一般道を走る。石狩から小樽へと順調に走って、10時過ぎには早くも余市に到着。その後岩内経由でニセコに入る。予定よりもかなり早く、11時過ぎには神仙沼に着いた。
 ところが、湿原入口の駐車場には長蛇の列。考えることはみな同じのようだ。最後尾は軽く1キロ近くあり、駐車はあきらめて路肩に車を停め、湿原入口まで山道を15分ほど歩いた。
 街の紅葉はまだまだだが、湿原はかなりの高地にあり、まさに見頃。しかし、異常気象のせいかいつもより赤の色が薄く、全体に黄色が強い印象だった。
 入口からさらに湿原までの道を歩く。木道が整備されているが、かなりの人であふれていて歩きにくい。海からの霧が厚く流れてきたり、時折青空ものぞいたりと、気ままな空模様である。


 15分くらい歩いて湿原に到着。不思議なことに着いたとたん、霧がさっと晴れ、沼の奥に一筋の陽射しが差し込んできた。この機を逃してはならじと、近くの家族連れに写真を写してもらう。
 湿原の草は大半が枯れていたが、それはそれで風情があり、妻はすっかり気に入った様子。情報では、初夏の湿原は緑にあふれているそうなので、次回はぜひともその時期に訪れたい。

 しばらくいて、来た道を再び戻る。またまた霧が深くなり、青空も消えてしまった。束の間の晴れ間であった。


 その後近くの名所、五色温泉に行くが、駐車場にはこれまた車が一杯。出かける前はここで日帰り温泉につかる予定だったが、気が進まないと妻がいうので、周囲の紅葉だけ眺め、次なる予定地の森のカフェに向かう。
 ニセコのど真ん中、深い森の中にある目当てのカフェ「Grove」はすんなり見つかったが、ここにもかなりの先客がいて、頼んだピザと珈琲が並ぶまで20分ちょっと待たされた。しかし、待ったかいあって、どちらも非常に美味しくいただいた。
 このカフェには1時間近くいて、14時半ころから帰路につく。途中、妻にとってちょっとしたゆかりの地である倶知安で紅葉に染まる羊蹄山の見事な景勝を楽しみ、余市の道の駅で土産物を買ったりして、18時ちょうどに北区の自宅に帰宅。

 この日の走行距離は265キロで、油量計でチェックしたおよそのガソリン消費量は11Lだった。実質燃費は脅威の24キロ/L。ほとんどハイブリッド車なみの数値だ。
 夏に久々に高速道路を長時間走り、エンジンの汚れが飛んだせいか、あるいは2年走って車自体がなじんできたせいか、このところ燃費がすごくいい。いまや縄文暮らしには欠かせない「孝行車」である。