天板は以前に居間のテーブルで使った杉集成パネルの残りを転用。およそ600×910で、ライブ用のコーヒーテーブルとしては程よい大きさだ。
枠は手頃な材料がなく、幅105のヌキ板を縦に裂いた。この「幅広板を縦に裂く」という作業が、非常に難易度が高く、10段階の9あたりか。自分で作った縦引き専用の電動ノコガイド板を作い、材料に同じ厚さの補助板をガムテームで仮止めし、慎重に裂いてゆく。
一度覚えると端材を任意の幅に加工できるので、DIYの幅がいっきょに広がる。
脚は今回、9ミリ厚のOSB合板を使ったが、いざ組立ててみると、いかにも華奢である。天板が非常に軽いので支障はないが、使う側としては不安があるかもしれない。ここはいずれ19ミリ厚のワンバィフォー材に替える予定。
このテーブルの売りは、脚のビスの片方をゆるめると、簡単に脚が折り畳めることだ。ちょっとした隙間にしまっておけるので、普段は邪魔にならない。
もうひとつの売りは、1階にある居間テーブルと幅と高さをピタリ合わせてあること。自宅コンサート後の茶話会などで、人数が10人を越えた場合の、非常用増設テーブルもかねているのだ。
ライブ用スポットライトのガイドバー加工など、ついでにあれこれやったら、はや夕方。今日は34回目の結婚記念日で、昼に妻がピザを買ってきたので、今度は私が生寿司を買いに行くことになったが、久しぶりの本格DIYで、身体はボロボロ。もはや歩いてゆく元気がなく、近場なのに車を出した。
最近、別のブログのコメント欄に、「夫婦を34年もやってると、もはや空気を通り越して、風ですわ」と書いたら、「いい言葉だ」と、けっこう感心された。
「存在を感じないが、ないと困る」のが空気なら、「全くの無風だったり、そよそよ優しく頬をなでたり、時に激しく吹き荒れたり」など、気ままに変化するのが風で、忘れた頃にその存在を確かめられる。空気よりはちょいとセクシーでエキセントリックではナカローカ?
ブログで反応のあった方は、その匂いを敏感に感じ取ったのでありましょう。