2009年4月14日火曜日

マクンベツの春

 平日だが、これといって仕事はないので、休暇で家にいた妻を誘い、車で15分ほどの場所にあるマクンベツ湿原にミズバショウを見に出かけた。昨年も同じ時期に足を運んでいて、ほぼ恒例行事になっている。
 ぱっとしない曇り空だったが、天気予報では午後から晴れることになっていて、ばっちり当たった。

 到着すると人影はほとんどない。広大な公園を、ほぼ二人占め。先週末に地元紙に掲載されたので、週末を避けたのが正解だったか。


 トイレもベンチも売店も何にもない公園なので、茫漠とした印象だが、そこがよい。住宅地に比べてかなり寒く、妻は冬物コートで完全防備。ほとんど南極越冬隊ルックで、駐車場から湿原を横断する木道までの長くうねる道を、ひたすらテクテク歩く。


 木道は去年できたばかりだが、なかなか歩きやすい。見事なミズバショウが、目の前で観察できる。木道は片道1キロ近くもあり、石狩川の蛇行で生まれた三日月湖で行き止まりになっている。
 開花情報では7分咲きとのことだったが、印象としては満開。枯れた花びらが全く見られず、過去最高の状態だったように思う。


 いつものようにいつもの春を確かめた時間だったが、たぶんいつもとはどこかが少し違っていたのだろう。それが何であったかは、そのうち分かる。
 帰路、スーパーに寄って買物。妻は晩のお惣菜を調達し、私はベスト電器で昨日書いたエネループの電池2本と急速充電器のセットを買った。プリンタインク1本とあわせ、2000円を少し越えるように調整し、500円割引券を使うのを忘れなかった。

 来月分の割引券をまたくれたので、「このセールをずっとやるのですか?」と確かめたら、「ひとまず5月まではやることになりました」。そうだよね、100年に一度の不況をどうにか乗り切るべく、どこも大変なのだ。
 来月またこの券を使い、残るエネループ電池4本を買う予定。茫漠とした原始の景色を堪能した帰り、気分は一気に現実に戻ったが、この世はとかくそんなもの。