ぱっとしない曇り空だったが、天気予報では午後から晴れることになっていて、ばっちり当たった。
到着すると人影はほとんどない。広大な公園を、ほぼ二人占め。先週末に地元紙に掲載されたので、週末を避けたのが正解だったか。
トイレもベンチも売店も何にもない公園なので、茫漠とした印象だが、そこがよい。住宅地に比べてかなり寒く、妻は冬物コートで完全防備。ほとんど南極越冬隊ルックで、駐車場から湿原を横断する木道までの長くうねる道を、ひたすらテクテク歩く。
木道は去年できたばかりだが、なかなか歩きやすい。見事なミズバショウが、目の前で観察できる。木道は片道1キロ近くもあり、石狩川の蛇行で生まれた三日月湖で行き止まりになっている。
開花情報では7分咲きとのことだったが、印象としては満開。枯れた花びらが全く見られず、過去最高の状態だったように思う。
いつものようにいつもの春を確かめた時間だったが、たぶんいつもとはどこかが少し違っていたのだろう。それが何であったかは、そのうち分かる。
帰路、スーパーに寄って買物。妻は晩のお惣菜を調達し、私はベスト電器で昨日書いたエネループの電池2本と急速充電器のセットを買った。プリンタインク1本とあわせ、2000円を少し越えるように調整し、500円割引券を使うのを忘れなかった。
来月分の割引券をまたくれたので、「このセールをずっとやるのですか?」と確かめたら、「ひとまず5月まではやることになりました」。そうだよね、100年に一度の不況をどうにか乗り切るべく、どこも大変なのだ。
来月またこの券を使い、残るエネループ電池4本を買う予定。茫漠とした原始の景色を堪能した帰り、気分は一気に現実に戻ったが、この世はとかくそんなもの。