2009年4月18日土曜日

のれん風カーテン

 自宅1階の北側に2カ所ある小窓のロールスクリーンが、かなり傷んできた。スクリーンも巻き上げ装置もすべて手製で、入居してすぐに作ったから、かれこれ10年近く使ったことになる。
「北側には邪気を払うため、白を置け」という風水説があり、イワシの頭も信心からと、従った。

 スクリーン本体は生成りの木綿、巻き上げ装置は無垢材と太めのヒモを使った単純な仕組み。単純なその分故障は少ないが、本体を巻きつける角棒を両端で止めてあるビスが緩みがちで、降ろすのはたやすいが、巻き上げるのにコツがいる。毎朝一番に巻き上げる妻を、いつも困らせていた。
 そうするうち、白い木綿がかなり黄ばんできた。いよいよ替え時かと、今度は単純なカーテン方式にするべく新たに布を買い、支持棒となる無垢材も吟味し、いつでも作り直せる準備は整えた。
 ところがその後、なぜか時間だけが流れた。巻き上げにくい、黄ばんできた、という問題があるとはいえ、まだまだ普通に使えてしまうので、ついつい作業優先度が下がってしまったのだ。

 布を買い、材料を整えたのが、確か2006年の秋頃。すでに2年以上の月日が流れている。いくらなんでもひどすぎる。
 これではいけないと、ようやく重い腰を上げた。近づく春の連休を待って片づけようとも思ったが、そもそもその先延ばしの考えこそが、数年も放置された遠因である。


 まずカーテン本体をミシンで加工した。あくまで自然素材による手作りを貫いたもので、費用はとても安い。
 普通のカーテンにあるドレープは、あえて省略した。とにかくノレン風なのだ。台所側の分を完成させたら、暗くなってしまった。ユーティリティ側はカーテンの加工だけを終わらせ、支持棒を含めた取り付けは、明日やる。

 DIYの難易度は10段階の4あたりか。支持棒の加工はごく簡単だが、カーテン本体は吊りヒモまでミシンで手作りするので、意外に面倒なのである。