2009年4月16日木曜日

妻の携帯

 携帯がないと何かと不便、と妻が言い始めてかなり経つ。しばらくは仕事を続けることに決めたこともあり、機能が簡単で、維持費の安い携帯ならいいのではないか?との私の助言もあって、昨日から本腰を入れて探し始めた。
 毎月の使用料は最低で980円といったところだが、本体が無料に近い、いわゆる「1円携帯」はもはや過去の話で、どの機種も数万円は下らない。ネット接続もメールもしないので、なるべく初期費用を抑えたいと調べていたら、「プリペイド携帯」という物があることを発見した。
 初期費用は本体を買うだけで、数千円。毎月の定額費用はなく、カードで電話料を買い、決められた期間に使ってしまう方式で、妻の場合はひとまずこれでよいのではないか、という結論に落ち着いた。

 会社は私と同じAUに決め、あちこちのAUショップに電話で問い合わせたが、近場の店では在庫が皆無。どの店も、受注生産品なのでいつ納品できるか分からない、といった頼りない返事である。
 どうやらメーカーはあまり本腰を入れていない様子で、思いあまって都心のショップに電話を入れたら、4,000円弱で在庫があるという。充電器は別売だが、もしかすると手持ちの製品が代用可能かもしれないとのことで、午後から妻を乗せて買いに出かけた。


 あれこれ審査などあり、30分ほどで手続きが終了。車の免許のない妻の本人確認は、パスポートでOKだった。30日間有効の1,000円の電話カードをとりあえず2枚買い、様子を見ることにした。
 もし2ヶ月使ってみて問題なければ、365日有効の1万円カードに切り換える予定。月割り換算で833円で、現状では最も安上がりとなる。電話番号を引き継ぎ、そのまま普通の携帯に切り換えることも可能。まずは使ってみなければ。
 支払い総額は電話カードを含めて7千円弱で済んだが、唯一の計算外は4年前に買った私の充電器が、コネクタの違いで使えなかったこと。電圧と電流の仕様はほぼ同じで、メーカーも同じ。それがなぜ使えない?
 これだから日本は世界からどんどん取り残されてゆくのだなと、帰りの車の中で互いに愚痴をこぼし合った。たかが945円の出費だが、ほとんど同じ製品を、同じ家に2つも並べておかねばならないことに、無性に腹が立つ。

 ともかくも、これで「妻との連絡がとれない」というストレスからは、ひとまず解放される。これも時代の流れでありますか。