妻は14時前に眼科へと自転車で向かった。いつも混んでいるが、こんなときはさぞかし空いているはず…、と期待した。
15時過ぎに帰ってきて、さすがに早いと思っていたら、確かに空いてはいたが、保険証が期限切れであると指摘されたとか。8月からの新保険証は送られてきたが、差し替えを忘れたようだ。
私に連絡しようにも、こんなときに限って携帯を家に忘れたという。暑さはどうやら、妻の認知機能まで直撃したらしい。
妻が外出している間、涼しい家の中で昨日から始めた「ままごとキッチン用レジスター台」の製作に取り組む。
水を使ったお店屋さん(ソフトクリーム屋)遊びを想定していて、水栓やシンク、蓋付きヒーターや収納棚はそっくりそのまま使えるが、レジスター置場だけが足りないらしい。
使うのは天板からシンク用として切り出した角丸形の板。大きさが偶然ピッタリで、外周のギザギザをノコで切り落として整形すれば、そのまま使える。
補強用に同じ天板から切った丸い板も使い、固定は本体の天板横にダボで行い、必要に応じてつけたり外したりする構想。
直径8ミリのダボは、レジスター台に半分を差し込んで接着固定し、残り半分を本体横に開けた穴に差し込む。以前に仕事用の製図板を拡張して使う際に同じ仕掛けを作ったが、そのときは市販の8ミリ丸棒を使った。
あいにく8ミリ丸棒の手持ちがなく、今回は10ミリ厚の板を丸く削って自作することにした。
7〜8歳のころ、子供の成長で食事用の卓袱台が狭くなり、大工だった父が大型の卓袱台を作ったことがある。
天板を脚に固定する釘を隠すのに丸穴を開け、自作した木製のダボで埋めたのを興味深く見ていた。父は家や家具に限らず、スキーや鉄板製の薪ストーブまで自分で作った。
「身の回りにあるたいていの物は作れる」という基本は、器用だった父から学んだ。
手作りダボは構想通りに出来上がり、ダミーで作った本体用の丸穴にもぴったりはまった。週末のライブ帰りに長男宅に立ち寄って設置する予定。