今日の作業は難易度が高い引戸鴨居の加工。敷居となるアルミレールは廉価品を購入済みだが、鴨居の市販品は高価でとても手が出ない。外物置で見てくれはある程度無視できる。自作を決意した。
使うのは45×105のKD材。引き違い戸用として、溝は前後に2本必要。形状を慎重に検討し、幅18×深さ13の溝を15ミリ離して彫り込むことにした。
専用工具があれば簡単だが、今回だけのために買う気はなく、手元にあるのは電動ノコと電動カンナ、電動ドリルくらい。このうち、なんとか溝掘りに使えそうなのが、ネットで情報を得た電動ノコだった。
切断深さを13ミリに設定し、端部からの離れはガイドバーを使って寸法調整。予め引いた墨出し線に沿って一気に電動ノコを走らせる。鴨居長さは1600弱で、車庫梁のひき割りに比べると、そう難しくない。
問題は回数で、ノコ刃の幅が約2ミリしかなく、18ミリ幅を彫り込むには、最低でも9回は走らせる必要がある。(実際には11〜12回)
ガイドバー位置を2ミリずつ増やしながら、ぶれないよう押さえるのが結構難しく、切り残しも多少は出てしまう。残ったバリはノミで少しずつ削り落とし、最終調整は薄板に包んだ紙ヤスリでやった。
苦しみながらも、1時間半ほどで2本の溝を彫り終える。寸法ズレはほとんどなく、初めてにしてはうまくやれた。引戸本体の枠にも同じ手法で実加工をやる予定。
材料は100ミリほど長めにしてあり、ズレのあった両端部を切り落とす。外側に出る部分にはエコ塗料を塗って仕上げた。
夕方に霧雨が降ってきて、防水シートをかけてこの日の作業は終了。結果として丸一日を費やしたが、それだけの価値がある難しい作業を無事にクリアした。