2018年5月17日木曜日

電子譜面予備ホルダ

 連休中の自宅ライブで、久しぶりに息子とのユニットで歌ったが、電子譜面の扱いでやや手間取った。メインで使っている電子譜面搭載のタブレットPCは、手製の木製ホルダでマイクスタンドに直接取付けてある。
 一人で歌う分には非常に扱いやすいが、2人で歌う場合は電子譜面から離れて歌わざるを得ず、文字が小さくて読みづらい。いろいろ試したすえ、電子譜面を別の自立スタンドに据え付け、位置を手前に近づけることで何とか凌いだ。
 介護施設やカフェライブ等でも、突発的に2人で歌うシーンがときどきある。同じように電子譜面の位置で腐心するが、いっそ予備で常に持ち歩いているタブレットを起動し、別スタンドに設置してやれば、問題は一挙に解決するのでは?と考えた。


 自立式のスタンドはすでに譜面台利用のものがあり、電子譜面ホルダをもうひとつ作れば万事解決だ。
 あくまで予備の位置づけなので、使う機会は少ない。譜面隠しの類いも必要ないので、軸組だけの単純な構造で作ることにした。

 使った部材は、自立スタンドに固定するパーツ、タブレットを上下で固定するパーツの3つだけ。基本的には7インチのタブレットに合わせたが、メーカーでサイズが微妙に違うので、手持ちの2台両方に使えるよう、蝶ナットで調節可能な仕組みにした。


 構造的に最も複雑な部分は、蝶ナットを止めるM6ボルトの固定法。18ミリ厚×33幅木材の小口裏面から径6ミリの貫通穴を開け、頭部分だけを径10ミリで浅くえぐることで、ボルト頭を固定させている。
 蝶ナットで締めつけると、ボルト頭が木にめりこんで空回りしなくなる。ばね座金無用の確実で簡単な方法だ。
「電子譜面の文字が小さすぎて見えない」という悲鳴もよく聞く。高齢者対象のライブが多いのでやむを得ないが、ボーカル専用の電子譜面が完全に分離していれば歌詞を拡大表示させ、歌い手自身がスワイプさせることで解決する。
(弾き語りの場合は両手が塞がっているので、スワイプが不可能)
 形態の変化に伴い、弾き語りの備品も変化する。極力お金は使わず、自作を基本に対応してゆく。