2017年11月4日土曜日

非常時ストーブのテスト

 災害時や停電に備え、電源不要の小型石油ストーブを2016年2月に買った。普段は暖房ボイラとパネルヒータによる床下暖房を行っているが、年に数回は着火して動作を確認している。
 点けるのは2階が暖まりにくい厳寒期が主だが、仮に停電が数日続いた場合、この小型ストーブ1台で家中を暖められるかどうか、テストしてみた。

《試験日:2017年11月4日、札幌、曇天》
・11時00分着火(外気温6.5度、日射ゼロ)〜19.0度、58%(1F2F共)
・12時00分(外気温6.4度、日射ゼロ)〜19.8度、58%(1F2F共)
・13時00分(外気温4.5度、日射ゼロ)〜20.4度、58%(1F2F共)
・14時00分(外気温3.7度、日射ゼロ)〜20.7度、58%(1F2F共)


 太陽が全く顔を出さず、時折小雨がパラつく真冬のような寒い日だったが、着火と共に室温はじわじわと上昇。外気温は下がるばかりだったが、着火後2時間弱で20度を突破。3時間で21度近くまで上昇した。
 この日の朝は暖房ボイラを点けていないので、余熱蓄熱の恩恵はなく、単純に小型石油ストーブだけの能力である。
 ストーブを置いた場所が吹き抜け直下の1階窓際ということもあり、1〜2階の温度湿度にムラはなく、ほぼ均一状態を保っている。
 開放型ストーブなので湿度や二酸化炭素が不安だったが、連続4時間使っても湿度に変化はない。換気は電気不要のパッシブ換気のみだったが、内外の温度差が13〜17度と大きいこともあって、自然換気システムが有効に機能しているようだ。

 小型だが能力としてはそれなりで、非常時なら数日は充分凌げるように思える。妻はストーブの上でお茶を沸かしたり、昼食のウドンを作ったりしていた。調理手段としても有効である。
自然換気設備のない高気密高断熱住宅では、換気不足による結露や一酸化炭素等の重大な問題が発生すると思われます。ご注意ください