ほぼ年に一回ペースだが、今年に限れば1月にも依頼されていて、今回が2度目。その理由は定かではないが、請われれば歌い手は素直にお受けするのみ。過去の記録を参考に、重複曲を避けて慎重に準備した。
札幌新道を通って向かう新コースを開拓してから、自宅からの所要時間がかなり短縮され、約40分で到着。余裕をもって設営し、10分前にはスタンバイした。
予定通り14時から開始。施設側の誕生イベントがまずあり、14時15分から歌い始めた。約35分で12曲を歌う。
「高校三年生」「おかあさん(森昌子)」「影を慕いて」「いい日旅立ち」「君恋し」「ダニーボーイ」「荒城の月」「矢切の渡し」「長崎の鐘」「誰か故郷を想わざる」「星影のワルツ」「東京ラプソディ」
晩秋の1曲目の選択は難しい。1曲目の基本は元気のいいストローク系だが、季節感を考慮して1〜5月は「北国の春」、6〜8月は「憧れのハワイ航路」、9〜10月は「高原列車は行く」あたりに決めている。ところが、11〜12月に相応しい曲があまりない。
12月なら「ジングルベル」あたりを使う手があるが、さすがに早すぎる。季節感に左右されない「365歩のマーチ」を歌った時期もあったが、いまいちしっくりこない。
そこでこれまで中盤で歌っていた「高校三年生」をこのところ歌っている。いわば中継ぎピッチャーを先発に回すようなやり繰りだが、卒業を間近に控えた晩秋にはピッタリの歌だ。
12月なら「ジングルベル」あたりを使う手があるが、さすがに早すぎる。季節感に左右されない「365歩のマーチ」を歌った時期もあったが、いまいちしっくりこない。
そこでこれまで中盤で歌っていた「高校三年生」をこのところ歌っている。いわば中継ぎピッチャーを先発に回すようなやり繰りだが、卒業を間近に控えた晩秋にはピッタリの歌だ。
聴き手はいつも通り職員を含めて50名ほど。入れ替わりの少ない施設形態で、聴き手の平均年齢は高く、嗜好は完全な傾聴型。曲の半分はシットリ叙情系である。
3曲目の「影を慕いて」は、先日別施設のライブで出たリクエストで、この施設でも受けるはずだった。ところが、場内はケーキや飲物をサービスする真っ最中で、厨房からは昼食の後片づけの音が響く。いまひとつ落ち着かない雰囲気で、期待はずれの手応え。この種の曲はもっと後に配置するべきだったと反省。
5曲目の「君恋し」あたりから場がようやく落ち着き、職員さんも一緒に盛り上げてくれるようになる。場の反応もじょじょによくなった。
「荒城の月」以降は過去に好評だった曲を並べたこともあり、共に口ずさむ方が続出。手応えは抜群で、そのままラストへとなだれ込む。ラストは手拍子を誘導し、全員で楽しく歌い終えた。
「星影のワルツ」でイントロのピッキングが少し引っかかるなど、小さなミスはあったが、全体の出来は悪くなく、施設側にも喜んでもらえた。またひとつ信頼の実績を重ねることができたと思う。