2017年7月1日土曜日

悲願のクレマチス

 南側のカエデの木の根元に植えたクレマチス(テッセン)の花が、折からの陽気に誘われるように、ついに3輪の花を咲かせた。
 4年前に鉢植えで買ったうちのひとつを地植えしたもので、途中強風で何度も茎が折れ、なかなか大きくならない。ついには周囲に木杭を打って透明ビニール袋で囲い、ずっと養生しつつ育ててきた。


 昨年になってようやく蕾を持ったと思った途端、またしても強風で蕾が落下するという不運に見舞われた。
 あまりに残念で落ちた蕾を水を張った浅い容器に入れておいたら、数日経って容器の中で花を咲かせた。何と健気なことか。


 今年こそはと祈りつつ見守っていたが、ようやく咲いてくれた。色は昨年の時点で分かっていたが、青みがかった深い紫色。菖蒲や桔梗、朝顔などにもよく見られる「江戸紫」と呼ばれる日本古来の色である。
 実はクレマチスは7年前にも知人から挿し芽で増やした苗を分けてもらったが、やはり強風のせいでうまく育たなかった。つまりは7年越しの「悲願」が叶ったことになる。執念が実った。
 苗を買ってきた妻も大感激。江戸紫は妻の好みである。私は赤紫系が欲しかったが、いざ咲いてみれば江戸紫で充分な気がしてきた。
 子供が生まれる前に男だ女だと騒いでいても、いざ生まれる段になると、母子健康であれば性別など、どちらでもよくなるのに似ている。


 今後の課題は、茎が折れないように根元部分をカバーしてあるビニール袋を外すタイミングである。植えてから4年で茎はかなり丈夫になったはずだが、花が咲いたからといってただちに外してよいものか?

 さらには、伸びるツルの処理をどうすべきか?という大きな問題がある。ヒモや支柱、メッシュなどでツルを誘引してやる必要がある。カエデの幹を利用して支柱を固定するのが安定するはずだが、具体的にどのようにするか結論は出ていない。
 現時点で居間からも花が見えるので、上よりは横方向に誘引するのがいいように思えるが。