2017年7月25日火曜日

のっぴきならない

 先週末から妻の体調がすぐれない。発端は腰痛だったが、週末には38度の熱に血尿まで重なった。熱は午前中はそれほどでもなく、夕方から夜にかけて上がる。傾向としてはよくない。
「腰痛」「発熱」「血尿」とくれば、思いつくには尿路結石である。私も30代前半に腎臓結石を患い、完治まで相当の痛みを強いられ、かなりの日数を費やした。

 聞けば、5年前に職場の健診で引っ掛かり、泌尿器科にかかったことがあるという。右の腎臓に砂状の結石があり、緊急性は低いが、油断はできない状態だったとか。
 すっかり忘れていたが、そういえばそんなこともあった。やはり結石だろうと確信したが、あいにく週末で病院はやっていない。
 月曜まで待ってようやく泌尿器科で各種検査をやったが、腎臓結石の状態は5年前と比べて大きな変化はなく、血尿の程度もそうひどくはない。問題は発熱のほうで、別の大きな病院での精密検査を受けるよう、紹介状を書いてくれた。

 昨夕は状態が最も悪く、食事の支度が立ってできず、台所で椅子に座ってやっているので驚き、要所を私が手伝った。階段の昇り降りが辛いというので、昨夜は1階のユーティリティで寝てもらった。ここなら起きるとすぐ横に段差なしでトイレがあるので、深夜でも不安はない。
 我が家のユーティリティは4.5畳あって、布団を敷いてもトイレや洗面所の使用に支障はなく、「寝たきりになったら、ここで暮らせる」といつも冗談で言っていたが、まさかそれが現実になるとは。
 一夜明けてただちに紹介された大きな泌尿器科へと向かった。9時半に着いたが、すでに20人以上の患者がいて大混雑。20台以上ある駐車場も満杯なので、妻を置いていったん戻ることにした。
 途中、トライアルで定番品の買物を済ませ、家で待機していたら、12時ころにようやく終わったとの連絡が入る。

 CTスキャンやエコー検査、血液検査などでも、重大な異常は見つからず、前日の判定と大きな違いはなかった。しかし、血液検査でのCRP値が基準値の4+と高く、白血球も上限ギリギリで、何らかの炎症が体内のどこかにあるのは間違いないようだ。
 1週間分の抗生物質をもらい、来週もう一度血液検査とエコー検査をやるとのこと。CRPは体内の炎症が収まっても3日間くらいは高い数値が出るそうで、判定には時間がかかるという。腰痛がCRP値を上げることもあるそうで、なかなか難しい。
 抗生物質が効いたか、夜になって熱は36.7度まで下がり、腰痛も回復傾向である。だが念のため、もう一晩1階で寝てもらうことにした。
 同じ日の午後、今度は私が部分入れ歯の修理に歯科に行ってきた。加齢と共に、夫婦ともいろいろな箇所にガタがで始めている。今後どうつきあって行くべきか、食事や運動、住環境も含めて、のっぴきならない状況に追い込まれているらしい。