2017年6月30日金曜日

家族でピクニック

 かねてからの計画通り、近くの百合が原公園に家族でピクニックに出かけた。5月中旬くらいから計画を立てていて、藤やスズラン、ライラックの開花にあわせて出かけるつもりだった。
 ところが5月下旬の予期せぬ孫娘の発熱から始まり、続いて私たち夫婦、そして長男夫婦へとタチの悪い風邪が伝染。咳や鼻水、痰が止まらないという非常事態が延々ひと月近くも続き、とても行楽どころではなくなった。

 楽しみにしていた花は全て終わってしまい、特に長男のお嫁さんの落胆は激しい。その後風邪もようやく癒え、次なる夏の花が少しずつ咲き始めたので、満を持して出かけることにした。
 事前に天気予報を慎重に調査。気温が高く、晴れるというこの日を選んであれこれ準備した。
 予報はピタリあたって、朝9時ですでに20度を突破し、青空も広がった。気温は最終的に29度近くまで上がった。
 今回も孫娘のバイオリズムにあわせ、午前中の早い時間から行動。10時前には妻が作った弁当と飲物を積み込み、長男夫婦のマンションへと向かう。長男は仕事で不参加だったが、お嫁さんと孫娘を乗せて百合が原公園へと向かった。


 行楽には絶好の日和だが、時間が早いので公園は空いている。東側駐車場に車を停め、孫娘を乳母車に乗せて歩く。シャクヤクが満開で、バラが3〜7分咲きといったところ。中央広場には思いがけず菜の花の絨毯が広がっていた。
 ユリやラベンダーもチラホラと咲いていたが、まだ3分咲き程度で、本格的に咲くのはこれから。白いヤマボウシがあちこちに咲き誇っていて、なかなか見ごたえがあった。
 乳母車の振動が心地よいのか、孫娘は途中で寝てしまう。まだ花のよさがよく理解できていないようだ。
 ざっと一巡してちょうどお昼。中央広場の木陰にシートを敷き、お弁当を食べる。暑くも寒くもない陽気で、時折爽やかな風が吹き抜けて心地よい。背後の木にカラスの巣があるらしく、巣立ち前の子ガラスの声がうるさかったが、幸いに襲われずに済んだ。

 孫娘の離乳食にはテーブルがあったほうがいいというので、近くの東屋へと移動。30分近くも寝た孫娘は、終始ごきげんだった。


 食事後、カラスの巣から遠い木陰を選び、芝生の上に再びシートを敷く。自分にしては早起きしたので眠くなってきたが、孫娘は遊んで欲しいらしく、眠らせてくれない。まあいいかと付き合ううち、よく食べてよく遊んだ孫娘が、ようやく眠そうな気配を見せた。

 14時くらいに撤収し、我が家へと移動。わずか数分だったが、車の中で孫娘はまた寝てしまった。実によく寝る子だ。
 17時くらいまでお茶を飲んだりオヤツを食べたりして過ごす。その間、孫娘は我が家の特製オモチャ箱でずっと遊んでいた。基本的に一人遊びが得意のようだ。大人は危険がないよう、そばで見守っていればよい。
 お風呂を済ませてから家に帰るほうが何かとお嫁さんが楽だろうということで、私が入れてあげることになる。相変わらず誰と一緒でもお風呂では泣くが、今回は2度目なので、私もかなり慣れてきた。なだめたりすかしたり、歌を歌ったりして手早く洗ってしまう。

 帰りの車に乗せたとたん、またまた孫娘は寝てしまった。子連れのピクニックなど、数十年ぶりのこと。大人にとっても長い一日だったが、楽しい思い出がまたひとつ増えた。