2017年7月18日火曜日

久々の自宅セッション

 ブログやホームページで私の弾き語り活動を知った、という方から連絡があった。同年代の男性で、定年後に趣味のギター弾き語りで介護施設訪問の活動を始めたばかりという。幾度かのメールやり取りのすえ、情報交換をかねて我が家に来ていただくことになった。
 住んでいる場所は私の家から車で15分ほどの距離。たまに行くモエレ沼公園にも近い。

 午後1時半にギター2台を抱えてやってきたSさん、普段は自宅マンションで周囲に気兼ねしつつ練習しているそうで、隣近所を全く気にしなくてよい我が家の2階スタジオを、すっかり気に入っていただいた。
 しばし歓談ののち、PAをセットしてマイク前で歌っていただく。最初の2曲は何とYouTubeで覚えたという私のオリジナル「丁未」「風街だより」である。
 歌詞はYouTubeにもあるが、コードは書いてなく、教えてもいない。耳コピで拾ったというが、突き合わせてみると極めて正確だった。

 ソフトな優しいボーカルが心地よい。歌の基本である音程も正確。自分のオリジナルを他の誰かが目の前で歌っているのを初めて聴いたが、微妙なアレンジが絶妙でグッときた。
 その後、1000曲を超すというレパートリーの中から、気ままに歌っていただく。Sさんも私同様に電子譜面を駆使した譜面整理をやっている。使っているタブレットが私よりも大きく、10インチくらいあって見やすい。検索システムが少し違っていて、歌手をフォルダ別に50音順で並べる方式だった。


 ジャンルはフォーク、昭和歌謡、演歌、洋楽など多岐にわたっていて、選り好みせずに何でも歌うというスタイルが私に近い。
 休憩をはさみつつ、4時間近くもセッション。1曲歌うと関連する別の曲を続けて歌ってみたり、一部をアドリブでハモってみたりと、時間の経つのを忘れる。

 20代からギター弾き語りを始め、サラリーマン時代はグループで歌ったという経歴もよく似ているが、施設訪問活動開始は私のほうが少し早い。
「もう少し早く、サラリーマン時代から始めておけばよかった…」と、しきりに残念がっていたが、人生思い立ったときが出発である。
「そのうちまたご一緒しましょう」と約束して別れたが、もしかするとモエレ沼公園を舞台に何か一緒にできるかもしれない…、とSさん帰宅後に考えた。

 キャッチボール型の交歓路上ライブがそれ。1曲ずつを思いつくままに交代で歌うのだ。時には一緒にハモったりする。ずっと構想にはあったが、なかなか付き合ってくれる相手がいない。しかし、Sさんなら自宅が近く、モエレ沼には以前に一人で歌いに行ったことがあるという。
 一人での路上ライブはなかなか厳しいが、二人ならお互いに心強いし、楽しそう。実現するとしたら、「モエレ沼交歓セッション」とでも名づけるか。