7年前に近代美術館前にあるカエルヤ珈琲店のガリ箱展というイベントで、「カエルの森」という作品を出展し、1ヶ月間展示された。剪定した樹木で作った大小のカエルを並べたもので、記念すべき第1回のガリ箱展作品だった。
展示後の作品は同じ形態で小さく作り直し、長く仕事部屋の片隅にあるベンチの上に飾ってあった。
ところが時の経過と共に、作ったカエルの目がとれたり、飾ってある木の枝から脱落したりするようになった。設置してある台が細長く、ちょっとした振動で倒れてしまうのも問題。
もうすぐ1歳になる孫娘の格好のイタズラターゲットになるのも確実で、この際解体して大幅にリメイクしようと考えた。
まず全体を分解し、各パーツの埃を落とす。傷みの激しいものは廃棄し、補修すべきものは接着剤で修理した。
リメイクの方針として、これまでのように台に設置する手法はやめ、細長い板にパーツを固定して、壁にぶら下げる方式に改めたい。
何をどの順に並べ、どう固定するかはまだ固まっていない。イメージ的にはトーテムポールのような感じにしたい。つまりは「トーテムカエル」である。