2017年6月27日火曜日

老人シミの切除

 50歳くらいから頬の両側に黒いシミが目立つようになった。きっかけは確かサッカーによる日焼けだったように思う。
 30代後半から10年ほどの期間は、地域の少年団で子供のサッカー指導と自分の所属するシニアチームとで、まさにサッカー漬けの日々。強い日差しにさらされるのは宿命のようなもので、もともと日焼けには弱いほうだったが、その頃から腕や頬に黒いシミが増えてきた。

 顔にはイボもよく出来るので、その都度皮膚科に通って焼いてもらっていたが、あるとき黒いシミのことを相談すると、「ああ、それは老人シミだね。液体窒素で焼いてもとれないよ」と、まるで相手にされなかった。
 加齢と共に現れる老化現象のひとつで、レーザーなどで取ることは可能だが、保険対象外の美容医療。そのままでも身体に害はないとのことで、あきらめて放置していた。
 しかし、シミは次第に濃くなり、数も増えてくる気がする。場所によっては皮膚から盛り上がっていたりもする。
 年間70回近くも人前で歌っているので、さすがに自分でも気になってきた。歌には全く支障ないが、非日常を演出するのがライブの極意なので、見た目は非常に重要である。

水差しして発根させているパキラ

 ライブの間隔が少し空くのを機に、思い切って治療することにした。ネットで検索したら、最寄りの地下鉄駅近くに、美容医療も手がけている皮膚科を見つけた。治療費は思っていたほど高くない。
 事前に電話して確認してから出かけた。車でわずか10分で駐車場完備。灯台下暗しとはこのことか。

 一般皮膚科もかねているので、けっこう混んでいる。30分くらい待ったが、診察の結果、塗り薬では対処不可能で、レーザー治療か麻酔して皮膚表面を切り取るしかないという。相談のすえ、ただちに処置可能な皮膚切除をやることになった。
 まず試験的に一番色の濃い左頬の一部(大豆くらいの大きさ)を切除する。麻酔シールを患部に貼り、30分待機。その後切ってもらったが、痛みは全くない。
 化膿どめの飲み薬と塗り薬を2日分、 「シナール」というシミ取りに効果のある飲み薬(ビタミンC系)を3週間分もらった。
 今後の方針として、切除部分の色がどう変化するか、1ヶ月ほど様子を見る。人によっては赤く変化する場合があり、年齢が進むほどその傾向が強いとか。
「これなら黒いよりもマシ」と判断したら再度来院して、残りのシミも同様に切除しましょうか、とのことだった。あくまで美容医療の範ちゅうなので、どう進めるかは患者自身の判断に委ねられている。